11月29日、しんらん交流館「大谷ホール」でテラスクールの「親子でワクワクワークショップ」が行われ、25人の親子が参加しました。

「東本願寺わくわくワークショップ〜Design」
今回は、インクルーシブデザインをテーマに活動されているNPO法人Design with Allとテラススクール開催で行いました。

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image6【まずはあいさつから】

ABCDEの5つのグループに分かれ、まずはあいさつ。胸の名札にみんなに呼んで欲しい名前を書き、「はじめまして、私の名前は○○です。○○と呼んでください。」と握手をしてあいさつし合います。

名前呼び合うことによって、初対面でも親しみやすい雰囲気が出てきます。

【今日やることの説明】

次に、「インクルーシブデザインとは?」、

「今日の目的:新しいばんそうこうを発明しよう!」

「発明とは?(洗濯板で腰が痛いなあと言って洗濯をしてる姿を見て何か楽な方法はないか⇒洗濯機を発明)」

などの説明を受け、いよいよワークに入ります。

image5image4【視覚障害を持つ方が生活で困っていることって何だろう?ニーズに答えよう!】

各グループには、視覚障害を持つ方に入っていただき、まずは視覚障害を持つ方に生活で困っていることをお聞きし、さらに市販のばんそうこうを実際に使ってもらう中での「こうあったらいいな。」「ここが難しくて上手に貼れない。」など30分間観察しながら困っていることを見つけ、模造紙に付箋を貼っていきました。

 

 

【一番困っていること】

「箱をどこから開けていいか分からない。」、「ばんそうこうの表と裏は分かりやすい。」、「指に貼るときテープどうしがくっついてしまい、何枚か無駄にする。」など、、、困ることは様々です。自分で目をつぶって実際にばんそうこうを貼ってみるとよく分かります。そもそもばんそうこうの形を知らない年齢に目が見えなくなっていたらどうでしょうか?

次に、模造紙に貼った困っていることの中から一番困っていることをグループの中でお話を聞きながら決めていきました。

【デザインは箱から始まっている】

ここからは、一番困っていることを解決するためのアイデア出しをしました。「箱の開け口がはっきり分かる形にしたい。」、「貼る時に失敗が多いから、貼らなくていいばんそうこう」、「傷をかざすだけで貼れるばんそうこう」、「修正テープみたいな形はどうだろうか。」制限時間内にどんどんアイデア出し、自分で描いたり、デザイナーさんに描いてもらったりしながら絵を描いていきました。image1

【思いをかたちに、試作品の開発】

「みなさんラストスパートです。実際に作ってみましょう。きたなく、素早く。」

中央のテーブルに、紙、紐、洗濯ばさみ、ダンボール紙、クレヨン、マジック、セロハンテープ、かご、なわとび、、、「がらくた」と呼べるような物ががさっと置かれました。参加者はイメージを膨らませて、テーブルにあるものを切ったり貼ったり工夫して作ります。きたなくてもいいから素早く考えたものをかたちにしてみる。時間に追われながらもどんどん作っていきました。

 

 

【発表しよう】image2

各テーブルに3人の発表者を残して、時計回りに「発明したばんそうこう」の話を聞いて回りました。思いをかたちにすることはなかなか難しい。しかし、やってみることが大事。他の班の発表を聞くことによって、思いつきもしなかった新たな発見がありました。そして、発表することによって、何のためにするのか、このばんそうこうの売りは何か、ということが自分の中ではっきりしてきます。

子どもも大人も課題に熱中して集中力が途切れることなく、あっという間の3時間でした。

次回のわくわくワークショップは「Games」

来年の2/14(日)に開催予定です。ご参加のお申込みをお待ちしております。
http://goo.gl/forms/QejiPKXzqn

また、テラスクールでは、しんらん交流館「すみれの間」で9月から平日教室を行っており、小学生から高校生までが集まって大人と一緒に勉強しています。

詳しくはテラスクールのホームページをご覧ください。

テラスクールバナー http://www.teraschool.jp/higashihonganji/

※インクルーシブデザイン=inclusive Design=これまでデザインの対象から排除されてきたユーザーを積極的にデザインプロセスに包括する英国発信のデザインコンセプト。そこには、デザインの専門家ではない人たち、例えば障がいのある人や子ども、学生、地域住民、医療従事者などのユーザーとしての生活実感や、デザインパートナーとしてのアイデア が、多様に反映される。