御影道中イメージ3


【御下向5日目出発】

朝食は意力寺様近くの公民館でいただきます。
朝食は意力寺様近くの公民館でいただきます。

 これまで同行していた西恩寺(愛知県一宮市)の三名が本日の途中で帰るので記念に撮りました。
これまで同行していた西恩寺(愛知県一宮市)の三名が本日の途中で帰るので記念に撮りました。

意力寺様でお朝事をいたします。
意力寺様でお朝事をいたします。

【御下向の難所「木の芽峠」】
 御下向の行程のなかで、最も難所と言われている「木ノ芽峠」。そしてお立ち寄りのほとんどが、ご門徒宅。これが、5日目の大きな特徴です。
この難所を越えていくことからはじまりますが、「一つ間違ったら谷底へ落ちるので、怪我がないように」
そして「心にのこる峠越えを」と、宰領(御影道中を取り仕切る責任者)から、出発前にあらためて挨拶が行われて、峠越えがはじまりました。
峠越えは単に難所を越えるということではありません。全員が代わるがわる蓮如上人の御影が収められた御櫃を背負っていくのです。まず最初は、随行の教導さんから背負い、そのおと、昨晩からお世話になっている地域の方々、そしてわたしたちという順で背負って歩いていきます。
舗装していない山道で、宰領さんが仰るように、道のすぐそばには谷底があり、ところどころ水が流れてぬかるんでいます。今日は晴天だったのでよかったのですが、雨が降ったことを想像すると、恐ろしくなってきます。
峠を登り切ったところに、いつも御影道中の一行に休憩所を提供してくださる前川さん宅に到着し、おもてなしをいただいたあと、同じように御輿をかわるがわる担ぎながら峠を降りていきます。
峠を降りたあと、ふたつの一般のお宅、そして浄念寺様に立ち寄り、あわせて休息をとらせていただきます。

いよいよ御輿を背負う準備です。
いよいよ御輿を背負う準備です。

まず最初は、教導さんが背負います。ずっしりとした重さです。
まず最初は、教導さんが背負います。ずっしりとした重さです。

つづいて食事やお風呂でお世話になった地域の方たちが背負います。
つづいて食事やお風呂でお世話になった地域の方たちが背負います。

正面の山間に向けて歩いて行くのです。
正面の山間に向けて歩いて行くのです。

その次に、道中参加の皆さん交代しながら背負っていきます。
その次に、道中参加の皆さん交代しながら背負っていきます。

最初は石段なのですが…
最初は石段なのですが…

細い山道を注意深く歩き続けます。①
細い山道を注意深く歩き続けます。①

細い山道を注意深く歩き続けます。②
細い山道を注意深く歩き続けます。②

つづれ織になっている道を登っていきます。
つづれ織になっている道を登っていきます。

見えました!峠を登りきりました。
見えました!峠を登りきりました。

ご当主によると築550年の建物。薪の煙が、懐かしさを感じさせます。
ご当主によると築550年の建物。薪の煙が、懐かしさを感じさせます。

この日のためにご当主は峠を降りて買い物などの準備をしてくださっています。
この日のためにご当主は峠を降りて買い物などの準備をしてくださっています。

休憩を終え、お世話になったご当主から背負っていただきます。
休憩を終え、お世話になったご当主から背負っていただきます。

【お立ち寄り会所である喜び】
 その後、5つのご門徒宅、そして最後の宿泊会所である超恩寺様に到着しました。
このころには、みんな雨で濡れていましたが、外へお風呂に入りにいき、食事をいただき、翌日の準備と休息いたします。
今日はご門徒さんのお宅に立ち寄らせていただく機会が多かったのですが、そのほとんどは、どうしてお立ち寄りの会所になったのか不明でした。にもかかわらず、みなさん、お立ち寄りの会所であることを喜び、家族全員、地域皆さんで丁寧にお迎えしご接待される姿がありました。会所の理由をお尋ねすると、「そう言われれば、わからないですね~」と、ほとんどの方がそう答えます。この方たちにとっては、由緒がどうであれ、今、蓮如上人、そして仏法のご縁をいただいていること以上に、大切なことは一切ないのだと、感じました。

峠を降りきった一般のお宅(谷口さん)にお立ち寄りをします。
峠を降りきった一般のお宅(谷口さん)にお立ち寄りをします。

勤行のあと、お赤飯などをいただきます。
勤行のあと、お赤飯などをいただきます。

さらに歩きつづけて、もう一軒のご門徒宅(須崎さん)に立ち寄ります。
さらに歩きつづけて、もう一軒のご門徒宅(須崎さん)に立ち寄ります。

蓮如上人をお迎えする室礼が、ここでも丁寧に準備されています。
蓮如上人をお迎えする室礼が、ここでも丁寧に準備されています。

このお宅には、なんと高座があるのです(「本来は白服で」と言葉を添えて、法話してくださいました)。
このお宅には、なんと高座があるのです(「本来は白服で」と言葉を添えて、法話してくださいました)。

昼前に雨が降ってきました。
昼前に雨が降ってきました。

浄念寺様にお立ち寄りいたします。
浄念寺様にお立ち寄りいたします。

つづいて5つのご門徒のお宅にお立ち寄りします。ここは、山口さんのお宅です。
つづいて5つのご門徒のお宅にお立ち寄りします。ここは、山口さんのお宅です。

ここでもいたるところで、蓮如上人に合掌し頭を下げる光景があります。
ここでもいたるところで、蓮如上人に合掌し頭を下げる光景があります。

小松勇ニさん所有の家。ご自宅は別にあり、ここは年2回(御下向・御上洛)蓮如上人のお立ち寄りだけのために建てられた家だそうです。
小松勇ニさん所有の家。ご自宅は別にあり、ここは年2回(御下向・御上洛)蓮如上人のお立ち寄りだけのために建てられた家だそうです。

ここでも高座が設えられています。
ここでも高座が設えられています。

先代自らが作った、会所であることの看板。
先代自らが作った、会所であることの看板。

小松晧道さんのお宅に立ち寄ります。
小松晧道さんのお宅に立ち寄ります。

雨が降るなか、大勢の地域の方がお迎えいたしました。
雨が降るなか、大勢の地域の方がお迎えいたしました。

つづいて沢崎さんのお宅です。
つづいて沢崎さんのお宅です。

雨が強くなっていくなか、最後のご門徒宅である樫尾さん宅にお立ち寄り。ここで、蓮如上人の御影を、この地域所有の御輿へお移りいただきます。
雨が強くなっていくなか、最後のご門徒宅である樫尾さん宅にお立ち寄り。ここで、蓮如上人の御影を、この地域所有の御輿へお移りいただきます。

そして本日最後の会所である越恩寺様に到着しました。
そして本日最後の会所である超恩寺様に到着しました。

ここでは御影が納められた御輿を、ご門徒さんが力をこめて本堂に担ぎ上げます。
ここでは御影が納められた御輿を、ご門徒さんが力をこめて本堂に担ぎ上げます。

今日も一日お疲れ様でした。
今日も一日お疲れ様でした。



■意力寺(福井県敦賀市)

意力寺

意力寺

 


■浄念寺(福井県南条郡) 昼食会所

淨念寺

 


■超恩寺(福井県越前市) 宿泊所

超恩寺

超恩寺

 

■淨秀寺(福井県越前市) 宿泊所

浄秀寺

浄秀寺

※奇数年は淨秀寺が、遇数年は超恩寺が宿泊所の会所寺院