御影道中イメージ3


圓宮寺

昨日の雨風は止んで快晴の中、御上洛3日目がスタートしました。朝7時からはお朝事が勤まり、随行教導の相馬氏の法話では「この道中はお念仏に生きた方々の人骨をもって成り立ち、私たちを導いてくださっている。このことを歩く中で確かめていただきたい」と話されていました。朝8時には圓宮寺を出発し、ここから次の樫尾さん宅まではこの地域所有の御輿に御影を収めて歩いていきます。

早朝の圓宮寺にて。天気は快晴。
早朝の圓宮寺にて。天気は快晴。
境内には、大きな松が。
境内には、大きな松が。
この松は根元から3本(通常2本)の葉が伸びる珍しい品種で、参拝の記念に葉を拾っていかれる方も多いとのこと。
この松は根元から3本(通常2本)の葉が伸びる珍しい品種で、参拝の記念に葉を拾っていかれる方も多いとのこと。
朝7時圓宮寺にてお朝事・法話
朝7時圓宮寺にてお朝事・法話
朝8時圓宮寺を出発。御輿を運び出します。
朝8時圓宮寺を出発。御輿を運び出します。
この地域所有の御輿で道中を歩きます。
この地域所有の御輿で道中を歩きます。

 

ご門徒宅

本日の区間は最初の圓宮寺と最後の浄念寺以外は全てご門徒のお宅です。お立ち寄り所ではお茶やお菓子が用意され、休息の後、毎回勤行と法話が勤まります。法話用に高座が用意されているお立ち寄り所も多くありました。「樫尾家にとってこの御影道中が一年で最大の行事。これからも子どもたちに受け継いでもらいたい」とお立ち寄り所の樫尾さんは話します。お立ち寄り所ではそれぞれ、勤行の時間が近づくと、近所に住む方が集まってきて、法話を聴聞されます。来られる方の中には「毎年こうやって近所まで来てくれるので、蓮如上人を身近に感じられる」と話してくれる方もいらっしゃいました。中には蓮如上人の御真筆の名号が掛けられているお宅もあるなど、様々な場面で蓮如上人のいぶきを感じました。

越前市樫尾様宅にお立ち寄り。
越前市樫尾様宅にお立ち寄り。
樫尾様宅で御影をもとの御輿にお移しします。
樫尾様宅で御影をもとの御輿にお移しします。
南条郡沢崎様宅にお立ち寄り。
南条郡沢崎様宅にお立ち寄り。
南条郡井上様宅にお立ち寄り。ここで昼食です。
南条郡井上様宅にお立ち寄り。ここで昼食です。
高座での法話。
高座での法話。
小松様宅にお立ち寄り。子どもたちが迎えてくれました。
小松様宅にお立ち寄り。子どもたちが迎えてくれました。
山口様宅にお立ち寄り。ここから御影を担いで峠越えです。
山口様宅にお立ち寄り。ここから御影を担いで峠越えです。

 

湯尾峠越え

湯尾峠越えは御影を背負って歩いていきます。御輿は峠を越えた麓へ先回りします。御上洛にしか通らないこの峠には、会所の山口様の御先祖が、峠の入り口まで蓮如上人をご案内したという伝承があります。そのため、代々山口家の方が入り口までの間を担いできたのだそうです。ところが去年までの担い手が今年は腰を痛めてしまっていたとのことで今回は大阪から参加の女性が峠の入り口まで御影を背負いました。

峠に入ると少しの間隔で次々と担ぎ手を交代していきます。舗装されていない険しい道ですが、担ぎ手からは自然と「ナンマンダブツ」の声が。道が険しい分、歩く方々の結束と足取りはより力強く感じられました。

御輿は峠を越えた麓へ先回り。
御輿は峠を越えた麓へ先回り。
山口様宅で湯尾峠越えの支度中。御影が汚れないようにビニールで包みます。峠越え前の緊張感が伝わってきます。
山口様宅で湯尾峠越えの支度中。御影が汚れないようにビニールで包みます。峠越え前の緊張感が伝わってきます。
まずは峠の入り口まで御影を背負います。
まずは峠の入り口まで御影を背負います。
峠にさしかかると次々と背負う役を交代。
峠にさしかかると次々と背負う役を交代。
小さい子も挑戦。
小さい子も挑戦。
頂上に着くとみんなで記念撮影。天気がよく見晴らしも抜群でした。
頂上に着くとみんなで記念撮影。天気がよく見晴らしも抜群でした。
下山。しばらく行くと先回りをしていた御輿が見えてきました。
下山。しばらく行くと先回りをしていた御輿が見えてきました。
野生のサルも興味津々。
野生のサルも興味津々。
御影を御輿にお乗せするところ
御影を御輿にお乗せするところ
 浄念寺に向けてあと少し、道中、「蓮如上人お通り」の声を聞きつけて手を合わせる人たちの姿がありました。
浄念寺に向けてあと少し、道中、「蓮如上人お通り」の声を聞きつけて手を合わせる人たちの姿がありました。
 無事に浄念寺に到着。皆さまおつかれさまでした。
無事に浄念寺に到着。皆さまおつかれさまでした。


 ■圓宮寺(福井県越前市)

圓宮寺

圓宮寺2

 


■浄念寺(福井県南条郡) 宿泊所

浄念寺