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2016年7月20日(水)から21日(木)にかけて、『同和問題』にとりくむ宗教教団連帯会議(以下、「同宗連」)主催による、「第31回部落解放基礎講座(関西会場)」が、しんらん交流館において開催されました。参加人数は約125名。
この基礎講座は年度内に関東会場・関西会場・九州会場の3会場で行われ、特に各教団の新任職員を中心に参加が呼びかけられています。

1日目の始めに、「同宗連」結成30周年を記念して制作されたビデオを視聴し、「同宗連」結成から、どのようにして「同宗連」が差別問題に取り組み、関わってきたかを学びました。

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その後、部落解放・人権研究所代表理事の奥田 均氏よる「『同対審』答申50年を経て今問われていること」の講義があり、 差別の歴史から学ぶ視点として、『同対審』答申を中心に水平社創立宣言と日本国憲法を読んでいく必要を学びました。

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続いて、大阪市立大学非常勤講師の谷本 昭信氏による「部落差別の現状と部落問題克服への課題」の講義があり、日本の人権状況と部落差別の現状、そして部落問題克服に向けた展望と課題を語られました。

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2日目では、前浄土宗人権同和室長の山北光彦氏による「宗教と部落差別問題」の講義があり、差別法・戒名への取り組みなど宗教者として差別問題にどう取り組んでいくべきか改めて考えさせられる機会となりました。
それぞれの講義の後には、分散会が行われ、参加者による活発な意見交換があり、宗教者として、一参加者として主体的な課題の受け止めがなされている様子がうかがわれました。
大谷派からは14名の職員が参加し、更なる学びの広がりが期待されます。