「春のつどい」と伝統行事をつなぐ

12017年2月19日、長浜別院大通寺と陶芸工房「ほっこくがま」を会場に、長浜教区第24組の「春のつどい」が開催されました。当日は、同組からたくさんの子どもたちが参加し、親子連れの姿もありました。

つどいを主催する第24組の青少年部では、毎年「春のつどい」と「夏のつどい」を開催しています。今年は長浜別院参拝の後、陶芸工房で体験学習を行い、焼きあがった作品の受け渡しは、5月6日(土)に蓮如上人御影道中の会所である明樂寺で行うことになりました。

企画のはじめの頃は、別院参拝と体験学習を内容として企画されていたそうですが、御影道中の一行がお立ち寄りする日が、ちょうど子どもたちが集まりやすい土曜日であったことから、焼きあがった作品の受け渡しを明樂寺で行うことにされたそうです。伝統的な仏事である蓮如上人御影道中に触れることで、「伝統を繋ぐ」「教えを繋ぐ」ということを子どもたちにも感じてほしいとの願いが込められています。

長浜別院に参拝

当日はまだ肌寒く、別院の境内には残雪が見られるなかでの開催でした。時折、屋根から落ちる雪を慣れた様子でよけて歩く子どもたちの姿が印象的でした。

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別院本堂に集まり、つどいが始まりました。スタッフの方のリコーダーの生演奏を伴奏に真宗宗歌を歌い、みんなで声を出して「わたくしたちは、①仏の子どもになります、②正しいおしえをききます、③みんななかよくいたします」と“ちかいのことば”を唱和しました。「大きな御堂なので、御堂にまけない声で参りましょう」と勤められた「正信偈」の声は御堂いっぱいに広がっていました。同組では、毎週土曜日、日曜日にお寺の子ども会が盛んで、そこで「正信偈」の練習もされています。今回お話を伺ったスタッフの谷寿子(誓海寺坊守)さんも、子ども会で育てられ、その中で「正信偈」や念仏(三濁)を覚えたと懐かしそうにお話しされていました。
4続いて、別院の方から「この大きな御堂と境内はどんな人が作ったんでしょう? みなさんがさっき読んだ、この誓いを言ってきた人たちによってできたんですよ」「みんながお参りできるように、この御堂が建てられました。御堂に座ったら、大人も子どもも仏様の子どもです。みんなで仲良く一日過ごしてください」というお話がありました。

陶芸工房で体験学習
~焼きあがった作品は蓮如上人御影道中会所で~

5別院でお参りした子どもたちは、門前のアーケードを通りながら陶芸工房に向かいました。途中、おいしそうな食べ物の誘惑に立ち止まる子どもたち、それを引っ張るお父さん、和やかな雰囲気がありました。

工房の方から一通りの説明があった後、思い思いの作品作りにとりかかりました。「見ていたら簡単そうだったけど、やってみると難しいね」と子どもも大人も真剣に取り組んでいました。手回しロクロを回しながら創作に没頭する子、竹串で友達の作品をつっつく子、たくさんの笑顔のなかで作品が仕上がっていきました。

「今日は皆さんお疲れ様でした。今日の作品をお渡しするのは5月6日、木之本の明樂寺さんになります。その日は蓮如上人の御影道中が来られる日です。みんなにも是非、蓮如上人にあってほしいと思います。その時まで長いですけど楽しみにまっててください」と挨拶があり解散となりました。

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