「寺院活性化支援」ロゴマーク&キャッチコピー募集 表彰式
-門徒と僧侶で形づくる“寺院活性化”

 

最優秀賞イラスト

寺院活性化支援室では昨年、「寺院活性化支援」をイメージするロゴマークとキャッチコピーを募集し、全国の門徒・僧侶・真宗大谷派関係学校の方々に広く呼び掛けたところ、全国から42の応募作品が寄せられました。その中から、最終候補作品として10作品が選ばれ、真宗本廟報恩講期間中(2018年11月21日~11月27日)にインターネット上でのWEB投票を中心とした最終選考会が行われ、全世界から延べ1134名の方に投票をいただきました。その結果、587票を集めた作品が最優秀賞に、116票、110票を集めた作品がそれぞれ優秀賞2作品に決定しました。

しんらん交流館に設けられた投票所にてiPadで投票するご門徒
2018年11月28日にしんらん交流館で行われた選考結果発表の様子

 

 

2019年2月6日、受賞作品の表彰式が真宗大谷派宗務所において行われ、最優秀賞に選ばれた野口万莉乃[のぐち まりの]さん(名古屋造形大学学生/作品「お寺と地域のコンシェルジュ」)、優秀賞に選ばれた渡部貴子[わたなべ たかこ]さん(名古屋造形大学学生/作品「みんなでお寺を育てよう」)に但馬弘宗務総長から表彰状と賞金(最優秀賞10万円、優秀賞各1万円)の目録が直接手渡されました。なお、同じく優秀賞を受賞された本明由美子[もとあき ゆみこ]さん(京都教区山城第5組專光寺坊守/作品「ひらく ともに つたえる」)にも後日表彰状と賞金が贈呈されます。

但馬弘宗務総長と草野龍子担当参務と共に記念写真撮影を行う受賞者

最優秀賞を受賞された野口さんからは「(寺院活性化支援室が取り組む)“お寺に出向く支援”のイメージを言い当てるキャッチコピーを考えるのが難しかったけれど、お寺は単体であるのではなく、地域と共にあるイメージがあったので、“お寺と地域のコンシェルジュ”という言葉が湧いてきました」との感想が述べられました。優秀賞を受賞された渡部さんは「お寺は固いイメージがあったけれど、もう少しやわらかいイメージで考えてみたいと思い“みんなでお寺を育てよう”というオレンジ色のロゴマークを考えました」と語っておられました。

最優秀賞を受賞された野口万莉乃さん
優秀賞を受賞された渡部貴子さん

表彰式の後、受賞者は両堂を参拝され、御影堂の大きな柱を見上げ、民衆によって支えられた真宗本廟の歴史に触れ、驚きの声を上げておられました。

御影堂の柱に真宗本廟の歴史を感じ、感嘆の声を上げる受賞者
御影堂を参拝する受賞者のお二人

寺院活性化支援室では、ご門徒にも広く参画いただいた今回のロゴマークとキャッチコピーの決定を一つの機縁として、僧侶と門徒が協力し合い、寺院が「一人の念仏者の誕生」の場となり得るよう、取り組みをすすめていきたいと考えています。


最優秀賞イラスト

※最優秀作品は、原案を尊重しながら、若干の修正を加え、今後の寺院活性化の取り組みに広く活用して参ります

寺院活性化支援の活動をコンシェルジュ に見立ててデザインをしました。ハットは東本願寺の本堂の屋根がモチーフになっています。赤い蝶ネクタイがチャームポイントです。

野口 万莉乃さん(名古屋造形大学 学生)

 

優秀賞_本明さん

善導大師の「慈悲の雲で世界を覆い、教えの雨を注いですべての人の心を潤す」(取意)というお言葉から「雲」をモチーフとしました。お寺と地域社会やご門徒の関係が希薄になっている現代社会において、真宗の教えが慈悲の雨となり人々の心に潤いを与えるものになることを願いとしています。
ロゴマークには二つの願いを込めました。一つは、寺院活性化支援室の三つの活動の柱(三つの雲)が「ひとつ」になり、お寺を「ひらき」、「ともに」、真宗の教えを「つたえる」ために結集して全力でサポートするのだという願いです。二つ目は、本山(活性化支援室)とお寺(別院・教会)、さらにはご門徒(地域社会)の三つが、今こそ「ひとつ」になり、お寺が「ひらか」れ、「ともに」、教えが「つたわる」ように、力を合わせた歩みが実現することを願いとしています。

 

本明 由美子さん

(京都教区 專光寺 坊守)

寺院活性化という言葉から育てるという言葉を連想しました。時代が進むごとに小規模化していくお寺がまた再び大きくなっていくように願いを込めて作りました。

 

 

渡部 貴子さん

(名古屋造形大学 学生)