高野山大学を会場に開催されている第50回部落解放・人権夏期講座。2日目となる22日は、課題1~3に分かれて分科会が持たれ、様々な差別問題の現状や課題について12の講演が行われました。

2日目の分科会の内容と受講者ノートです。
2日目の分科会の内容と受講者ノートです。

「宝塚市の性的マイノリティへの取り組み」を報告された塩崎美和子さんと佐伯聡子さんは、性的マイノリティの取り組みにふれる中で、SDGs(持続可能な開発目標)は「世界中の誰一人取り残さない」という社会の実現へむけて掲げられていることなどが紹介。一人ひとりが向かい合うべき課題を確認し合いました。

課題2 宝塚市の性的マイノリティへの取り組み
課題2 宝塚市の性的マイノリティへの取り組み

ハンセン病回復者支援センターの加藤めぐみさんは「ハンセン病隔離政策によって奪われた人権~ハンセン病回復者と家族がおかれている実態と課題~」というテーマで講演されました。

 

ハンセン病問題として今なお残る偏見・差別を問うため、被害をもたらした隔離政策の歴史と実態について学びました。

その中でも最も厳しい被害の1つである断種・堕胎を経験された回復者の方々の証言映像が放映され、その声を聴くことができました。

 

また、「ハンセン病関西退所者原告団」の宮良正吉さんが登壇され、「私の体験」というテーマで講演されました。当時の園での生活状況を聞きながら、今なお残る隔離政策の課題が確認されました。

 

宮良さんには、9月13日~14日に富山で開催される「第11回真宗大谷派ハンセン病問題全国交流集会」(会場:サンシップとやま)に御登壇いただきます。

 

第11回真宗大谷派ハンセン病問題全国交流集会
第11回真宗大谷派ハンセン病問題全国交流集会