IMG_1376半世紀以上の歴史ある同朋会
北九州真宗同朋会は、多くの方々に親鸞聖人の教えに遇うご縁を結んでいただくことを願いとして活動されてきました。そして、その歴史は52年の星霜を経て今に至っています。

発足してから半世紀以上前になりますが、第1回の結成に関わられた日豊教区京都組德蓮寺前住職の伊藤元氏は、

「52年前はこのような同朋会は全国にも数少なかった。せっかく始めるのだったら浄土真宗を本当にお伝えしていただける講師を迎えたかった。そこで京都に出向いて、教学研究所の門を叩き講師依頼をした」

と語られました。

以来、様々な講師を招いて地域社会に開かれた同朋会として確たる歩みを続けてきました。結成に関わったメンバーは現在、伊藤氏のみとなっていますが、その願いは継承されており、会場に漂う緊張感は聴聞への厳しい姿勢を感じさせるものがありました。

 

組にとどまらず、市内一円の寺院を会場に展開
この同朋会の特徴は、組の範囲にとどまらず、福岡県の北九州市一円の寺院を会場として展開している点にあります。参加者は各県から様々です。また、毎年度研修計画を立てており、基本的には年7回の門徒研修、総会、定例同朋会、記念仏教講演会、暁天講座と充実した共同教化の取り組みとして継続されてきました。
北九州地域の寺院を順に会場とし、講師も京都組、教区内にとどまらず全国から招かれています。当然、この取り組みは、お寺の教化活動に確実に展開され、報恩講やその他の年中行事が仏法聴聞の場として活性化していくことにつながっているそうです。

 

52周年記念仏教講演会(2014.10.11)
毎年、北九州真宗同朋会が発足された10月上旬に開催されています。「記念仏教講演会」の「記念」とは、同朋の会発足にかかる記念であり、都市開教の趣旨に叶うよう僧侶門徒を越えて一般にも開かれた講演会です。
2014年10月11日、京都組光清寺を会場として開催された記念仏教講演会の講師に立った佐野明弘氏(大聖寺教区光闡坊住持)の講演テーマは「真宗とは」。講題を「如来よりたまわりたる信心」として滔々と語られる講師のことばと会場全体の「聞く迫力」に、この同朋会の歴史を感じることができました。

 

門徒会研修会
自主学習会の性格のもと、法話と座談を中心に年5回、会員対象に開催されています。9ヶ寺で構成されている北九州真宗同朋会の住職・若院が順番に法話の講師をつとめられており、地域に定着した研修会ともいえます。