会場をカフェに見立てて開催されたみんなの生き方ラボ第5回
会場をカフェに見立てて開催されたみんなの生き方ラボ第5回

9月15日に北海道の根室別院で第5回目となる「根室ジーンプロジェクト みんなの生き方ラボ」が開催されました。

【前回第4回の社会実験のふりかえり】
最初に前回の第4回で「お寺を1日限定でカフェにしてみよう!」のテーマのもと行われた社会実験についてのふりかえりを行いました。(第4回の記事についてはこちら→https://jodo-shinshu.info/2015/09/01/2957/

100人以上が参加者され、地元新聞でも別院の新たな取り組みとして紹介され、好評でした! 普段お寺に来られない方からも、「お寺が身近に感じられた」という感想をいただきました。

 

前回の社会実験の大成功から”寺カフェ”を開いていく提案を山崎亮氏からいただきました。
前回の社会実験の大成功から”寺カフェ”を開いていく提案を山崎亮氏からいただきました。

【社会実験から今後の生き方ラボについて】

お寺をカフェにした社会実験は、大成功でした! 従来の門徒さん以外入りづらいお寺を、だれでもいつでも入りやすいお寺にするにはどうしたらいいのか…。そして、これから長寿社会『人生90年時代』が始まります。生きる人たちの悩みや苦しみも多種多様になることが予想されます。生きがい、仲間づくり、グリーフケア、孤食…そのような時代に根室別院が果たすべき役割は何なのか。

studio-L代表の山崎亮さんから、多くの人の興味や要望を形にしていく、さまざまな要素を持つ“寺カフェ”を開いていく提案をいただきました。例えば、朝ごはんを一緒に食べる相手がいるだけでも孤独、さみしさは薄れます。そんな方たちに寄り添うケアを別院が担えないかという提案です。

【寺カフェオープンに向けて】

列座さん任せにならないようにみんなで盛り上げていこう!!
列座さん任せにならないようにみんなで盛り上げていこう!!

その時代そこに生きる人に親しみを感じてもらう場と人。studio-Lの協力のもと、根室別院を会場とし別院の列座を中心とした寺カフェを企画運営しよう!その案が発表されたとき、参加者の方が列座さんと一緒になってつくっていきたいと積極的に手や声を挙げられました。

 

 

 

【みんなで協力して、カフェをオープン!カフェのデザインを

小町輪番も参加してみんなでカフェの名前を考えます!!
小町輪番も参加してみんなでカフェの名前を考えます!!

①みんなでカフェをオープンすることが決まれば次は、カフェの名前を考えよう!それぞれチームごとに分かれ付箋に書き出します。

 

②カフェの名前を考えたらテーマカラーを決めます。配布された色カードをチームで話し合いながらふさわしい色、ふさわしくない色と理由を並べその理由も付箋に記入します。「青色は海の色だから根室の色!」「オレンジ色は朝日の色だからいいのでは」「根室は朝日が日本一早く登る町」。根室ならではの色をみんな話しあいました。

微妙な色の違いにもこだわります。
微妙な色の違いにもこだわります。

 

③さあ、名前もカラーも決まれば次は、カフェのデザインです。ロゴマーク、ユニフォーム、空間のデザイン…。配られたサンプルのロゴカードの中からシンプルなほうがいいのではないか、いや、やはりお寺の門構えのあるロゴのほうが!ここはチームごとの特色が出た話し合いとなりました。ユニフォームは、これが「カフェっぽい!」「これ着たいな」。「自分たちが楽しくないと、来たい人もこないね」と想像をはたらかせながら自分がお客さんになった気分で前向きに話し合いました。

 

【お寺らしくないデザインを!それでもお寺で開くのだからお寺らしさを】

チームらしさを発揮し、各チーム発表
チームらしさを発揮し、各チーム発表

みなさんが重視されたことは、だれでも入れるようにお寺を強調せず、構えないデザインとした方がいいのではないかということ。また、反対に、せっかく別院、お寺で開くのだからお寺らしさがないと…ということ。話し合いの中で一番頭を悩ませた部分です。最後のチームごとの発表では、それぞれチームらしさを発揮しる形で、カフェの名前、カラー、デザインを出し合いました。

 

 

【手間をかけずに来られた方の満足度を高める】

最後に山崎さんからまとめがありました。そこでは、「宗教」「お寺」という暖簾で人が集まらない現代において「はい、お寺です」と構えるよりはそうでないほうがいい。でもここは、「お寺」。そこから離れすぎることもいけない。来られる方が整理できなくなってしまう。 “お寺っぽい”を前面に出しすぎると遠慮してしまう可能性もある。でもここはお寺、人生90年時代・良き死のためにどうやってみんなで生きていくのかを考えるとやはりお寺は外せない。我々が伝えたいことがどうやったら伝わるのかを考えていかないといけない。相反するその気持ちをみんなで話し合って決めていきましょうとまとめられました。

伝えたいことがどうやったら伝わるのか、これからの課題
伝えたいことがどうやったら伝わるのか、これからの課題

【別院の列座さんをリーダーとして】

次回のみんなの生き方をラボは、12月実施予定ですが、先だって「人生を90年生きる時代」をテーマとしたプログラムを考えるため、別院の列座さんを中心に自主的にみんなの生き方ラボが開かれます!人が集まる別院になるために魅力的に!熱い想いと深い願いを持って、自主的に動き出した「根室ジーンプロジェクト みんなの生き方ラボ」。今後の展開にご期待ください。