質疑応答をもとに計画内容が深められた1カ寺の強みを活かす「元気なお寺づくり講座」

大谷派独自の寺院活性化事業として、2016年度から取り組まれている「元気なお寺づくり講座」。宗務所企画調整局との合同モデル事業として、長浜教区第24組(組長:美濃部俊裕來入寺住職)で開催実施してきた全日程を終了しました。既報の通り、この講座はお寺を取り巻く環境の変化に着目し、1カ寺の強みを活かしながら、お寺の使命、ビジョン、行動計画を立て、実際にその計画を実行していくことを目標としています。

全5回の最終回となった3月5日は、寺族と門徒が共にこれからのお寺の進むべき方向性を確認しながら作成してきた寺業計画書を、グループごとに参加者の前で発表し、会場からの様々な質問を受けてその内容を確かめ、さらに深めていく作業が行われました。

事前に企画調整局に計画書を提出し、コーチングを経て臨んだ発表では、それぞれのお寺の歴史や強みが現われる行動計画が説明されました。そして、それに対しては特に、この講座で重点が置かれる「受け手の視点」に立った計画であるかどうかということなどの質問が寄せられました。

グループごとの発表

受講者の声

発表を終えた参加者からは、

「今までにない、住職と門徒が共にお寺の将来のことを話せる場でした」
「講座の最初は聞きなれない言葉ばかりで大丈夫か?と思っていたが、みんなで話し合っているうちにお寺のことや自分の将来のことを考えるいい機会となった」
「忙しいなか苦労して作った計画書をコーチングで指摘されて悔しかったけど、いい計画書となった」
「仏事のことについても、みんなが知っているようで知らないことが沢山あり、それを確かめる場を作っていけそう」

などの声をいただきました。

『真宗』2017年5月号「教団の動き」11-12頁より