2020年2月26日、

広島別院「元気なお寺づくり講座 アフターミーティング」

を開催しました。会場は、広島別院の本堂です。

 

この会は、2017年度に開催した広島別院での「元気なお寺づくり講座」を修了された寺院を対象に開催しています。

それぞれが策定された寺業計画の進み具合を確かめ、取り組みの気づき・発見を大切に、お互いの情報共有をしつつ、次のステップに繋がることを目的としています。

5ヵ寺11名の方に参加いただきました。

 

広島別院「元気なお寺づくり講座」で講師を担当した大江支援員(企画調整局次長)と藤間支援員(青少幼年センター主幹)も出席し、支援員自身が立てた寺業計画の取り組みとその振り返り事例を紹介いただきました。

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藤間支援員からは、「お寺は人生の共に学び場・遊び場・休憩場」の実現をビジョンに掲げ、その具体的な取り組みの中から、

①巡回聞法会(「同朋の会」の再興)

②広報活動(ホームページ・寺報)

③青少幼年教化の取り組み

を発表いただきました。

自坊から離れて生活していることから、思うように取り組みが進まない苦労を語りつつも、「お寺との関わりが深い方ほど同朋の会への要望が強い」、「聖教の学びを求める声は少なくない」との気づきを紹介されました。

また、青少幼年教化のあり方として「『共に悩み歩む』関係性を大切にして取り組みを進める中、この関係づくりの姿勢はあらゆる世代においても同じことが言えるのではないかと思います。」と提起されました。

 

大江支援員からは、自坊のお寺の使命に掲げたキーワード「帰るところはこのお寺」の事業の中から、

①寺院葬の取り組み

②納骨施設・墓地の整備事業(納骨堂・永代供養墓・預骨)

について発表いただきました。

「寺業計画で立てた取り組みを進めて約4年が経過します。苦労も多いですが、この寺業計画を立てていなかったなら、きっと今の動きは生まれなかったと思います。」と振り返ります。

また、「お寺を取り巻く環境も様々に変わってきています。今できる最善が何であるか、お寺の本来性に立ち返りつつ、進めていくことの大切さと大変さを実感しています。寺業計画の点検を共有できる場はまたとない機会だと思います。」と促されました。

 

その後は、参加者自身による振り返りを行うワークショップです。

寺業計画で計画した目標の達成時期は3年後、5年後、10年後…など、お寺の状況や内容によって様々です。そのため、“既に実施されたもの”もあれば、“取り組み途中のもの”、“まだ準備段階のもの”と進み具合も様々です。

ワークショップでは、まず、「実施できたこと・取り組めたこと」「取り組んで気づいたことや発見」を出してこれまで歩みを整理します。そして、計画された内容と取り組んだ気づきを大切に「これから取り組むこと」を言葉にする作業を通して、取り組みを点検しつつ、次の歩みが意識づけられていきます。

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出来上がった振り返りのシートはテーブルに広げ、お互いが自由に見て周りつつ、他の寺院の取り組みを見たコメントや感想を附箋にしてお互いのシートに貼り付けることで共有しました。

未来を象った計画書ですが、取り組みを進めると予定していないことが起こったり、思いもしなかったような求めの声が聞こえてきたり、想定したとおりに進まないこともあります。お寺にかかわる皆で共有したビジョン(お寺の将来像)に向かって、軌道修正をしつつ、また確かな歩みにつながることを大切にしています。