「真宗トーク」とは、お寺の諸行事や同朋の会など、座談の場で参加者同士がお互いに心を開くきっかけづくりとして開発されたコミュニケーションツールです。

 この「真宗トーク」は、真宗大谷派学校連合会の加盟校である京都光華高等学校の授業においても、対話を通じて、考えや価値観を交換し、自己や他者との関係を深めるために使用されています。

 ルールは簡単です。話し手は、引いたお題カードに記された内容について1分間話し、聞き手は手元の「いいね!」「たいせつだね」「かなしいね」「もっとききたい」「なむあみだぶつ」と書かれた感想カードから、聞いた感情に近いカードを選び、そのカードを選んだ理由を話します。

生徒のみなさんからは、

  • ・盛り上がったからまたやりたい。
  • ・もっと話したい。
  • ・日常で聞けないことを聞けて楽しかった。
  • ・ふだん考えないお題もあって考えさせられた
  • ・自分について話すのって、少し難しいなと思った。
  • ・自分と違う意見が聞けてよかった。
  • ・他の人の意見を聞いて考えが深まった。
  • ・みんなの深いところを知れた。
  • ・みんな、いろいろなことに喜びや悲しみを感じているんだと分かった。
  • ・他の人の意見を聞いて共感できることがあって、新しい発見につながった。

などの声をいただきました。

 授業に導入された講師の泉阿弥華さんは、「本山の慶讃法要の時に、親子で真宗トークをやってみたことが導入のきっかけでした。生徒の感想にもあるように、主体的に自己を考え表現できる取り組みになると私自身が実感して導入しました。授業に入るにあたって《まず聞き合う》という時間を大切にしてもらうため、アイスブレイクとしても活用しています。感想カードの《なむあみだぶつ》の使い方一つをとってみても、大人にはない豊かさを感じています。これからも使っていきたいです」と、導入した経緯と感想をいただきました。

 お寺をはじめ、組や地域の諸行事でも、対話と共感を通して知り合うきっかけづくりとしての「真宗トーク」。一度やってみませんか?自分たちでも簡単にできますし、必要であれば使い方のレクチャーをさせていただきます。


真宗教化センター 寺院活性化支援
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