非戦・平和への願い

真宗大谷派は、毎年、12月の「人権週間」にちなんで「人権週間ギャラリー展」を開催しています。また、4月2日にお勤めする「全戦没者追弔法会」に合わせて「非戦・平和展」を開催しています。
このページでは、これまで「人権週間ギャラリー展」と「非戦・平和展」で展示開催した課題の中から、部落差別問題をはじめいのちの尊厳にかかわる差別問題や、非戦・平和の課題などについて取りあげ、解放運動推進本部の活動を紹介します。
(パンフレット等の画像をクリックすると内容がご覧いただけます)

ご案内と報告はこちら

全戦没者追弔法会

「このような惨事を未然に防止する努力を惜しまないことを決意する」(真宗大谷派不戦決議)

真宗大谷派では、1987年に「戦没者追弔会」を、「全」と「法」の二字を加えた「全戦没者追弔法会」と改称。同時に侵略戦争を聖戦と呼び、親鸞聖人の仰せになきことを仰せとして語った宗門の罪責を表明しました。以降、春の法要期間中に「全戦没者追弔法会」をお勤めしています。戦争でいのちを奪われた方々を憶念し、仏が願われた「兵戈無用」(『仏説無量寿経』)の教えから、私たちの今を問い直す法要です。
関連行事として、非戦・平和展、シンポジウムが開催されています。

2019年非戦・平和展

2018年非戦・平和展

2017年非戦・平和展

非戦・平和

高木顕明と遠松忌法要~非戦と平等の源流を訪ねて~

「余は非開戦論者である。戦争は極楽の分人の成すことではない。」高木顕明「余が社会主義」より

世間が日露開戦に沸き立つ時代、非戦と平等を願い、差別を問うた僧侶がいました。和歌山県新宮市浄泉寺住職の高木顕明師は、当時の誤れる国家主義を問い、南無阿弥陀仏に生きようとしました。その結果、顕明師は「大逆事件」に連座し、国家に追随した宗派からは「擴斥(追放)」処分されました。私たちは、宗派の過ちと師の事績に学び続けるため、毎年、大阪教区高木顕明の事績に学ぶ実行委員会と難波別院と共に、遠松忌法要を勤めています。顕明師の非戦と平等の願いを訪ね、志を継ぎ、自らの歩みとなることを願ってやみません。

2013年非戦・平和展