寺院活性化支援室

[支援事業]元気なお寺づくり講座

「お寺を未来へつなぐ力を共に学び、育み、創る講座」
~僧侶と門徒が一緒にお寺の活動を計画し、未来を描く5つのステップ~

現代社会の急激な変化の中で、従来どおりが通用しなくなってきた今、
お寺も新しい形を模索する時期に差し掛かっています。
「元気なお寺づくり講座」は、お寺の本質を見つめ直し、
住職と門徒が共に未来のビジョンを描くためのプロセスを全5回の連続講座として提供しています。
環境の変化に対応するためにも、知識だけではなく、
現場での実践と、住職・門徒が共に考え動く力が求められます。
参加者がそれぞれの寺院の独自性や強みを掘り起こし、
自坊ならば「何ができるのか?」を考える内容となっています。

講座の特徴

実践的なワークショップ形式

講義だけでなく、ワークショップを通じて、寺族と門徒が多様な視点を共有し、アイデアへ繋げます。

全5回のステップ方式

1回ごとにテーマを設定し、段階的・多角的にお寺のあり方を考えます。最終的には「寺業計画書® 」として、具体的な行動計画を作成します。

講座の視点

  1. 受け手の目線で考える
    地域や門徒から求められるお寺の役割や活動について、取り組みの対象者目線を大切にしながら考えます。
  2. お寺の潜在的な強みを活かす
    各寺院が持つ独自の強みを掘り起こし、計画の実行性を支えます。
  3. 持続可能な取り組みを創造する
    一度限りで終わる取り組みではなく、継続的な活動を支える計画となるようサポートします。

講座の流れ

第1回「お寺を取り巻く環境の変化を見てみよう」

現代のお寺が直面している社会的な変化や地域の課題について考察します。人口減少、価値観の多様化、地域コミュニティの変容など、環境の変化に着目し、寺院の立ち位置を再確認します。

ワークショップ

社会や地域の関係性の中でどのような変化が起こっており、そこから何が見えてくるかを確認します。

第2回「自坊の強みを見出し、お寺の使命を考えよう」

お寺の歴史や文化、お寺を支える人々の意欲がいかにはたらいているかを確かめ、そのお寺ならではの強みを発見します。この強みを基に、お寺の使命を再定義し、今後の活動方針を考えます。

ワークショップ

寺院の潜在的な強みを「人」「組織」「関係性」の視点で整理し、お寺の使命をメッセージとして言語化します。

第3回「お寺の将来像を描こう」

これまでの学びを踏まえ、取り組みアイデアを基に、未来のお寺がどのような役割を果たし、何を実現したいのか、ありたい未来へとつながるお寺の将来像を描きます。

ワークショップ

機会や強みを参考に取り組みアイデアを考え、ありたい将来のお寺のすがたを言語化します。

第4回「伝わる企画を立案し、計画を具体化しよう」

受け手(教えを受け取る側・事業参加者)の視点に立った企画立案のための視点や手順を学びます。

ワークショップ

仮想寺院の事例を題材に、受け手目線に立った企画立案のトレーニングをします。

第5回「寺業計画書® 発表」

これまでの講座で作り上げた計画を「寺業計画書® 」としてまとめ、参加者同士で発表し合います。お互いの計画に感想や質問で気づきを生み、行動計画を確定させます。

発表会

寺院ごとの寺業計画書® を発表し、実行に向けて動き出す準備を整えます。

受講寺院の取り組み事例紹介

  1. 山陽四国教区 安芸南組 極楽寺:子どもが企画するお寺の行事
    大人中心の事業が多い中で、子どもたちが中心となることで和やかな雰囲気になりました。演奏会や、学校で聞いてわからない言葉を掲示したり、子どもからの悩みについて大人がアンサーしてみたり。感話などの中に素直な言葉や大人が考えさせられる疑問などが聞けて、考えさせられました。
  2. 大垣教区 第8組 光永寺:口語表現の表白で法要と法話
    自作の表白を配布すると、参拝者は熱心に読まれます。お内仏の荘厳と関連して浄土の世界や、身近な話題を入れて作成しています。法要の目的がわかり、好評です。
  3. 九州教区 日田玖珠組 西光寺:推進員主体の学習会
    ワークショップをしてお寺への思いや、求めること、お寺でやりたいことなどの意見を出し合って始めました。荘厳作法を学習しながら、推進員自身が団体参拝を企画したり、アイデアを持ち寄ってくれるようになりました。推進員が次世代に橋渡ししていけることを目指しています。

参加者の声

僧侶の声

  • 他寺との違いや、自坊の強みを明確にできました。
  • 従来のやり方が通用しなくなっている現実を再認識し、門徒と一緒に何ができるかを考える大切さを実感しました。

門徒の声

  • お寺を考えるいい機会になりました。次はどう行動するかを考えています。
  • 今まで住職任せだった部分が多かったことを反省し、私たちも積極的に関わりたいと感じました。

よくある質問

Q. 1カ寺だけでも開催できますか?

A. 1カ寺でも開催可能ですが、3カ寺以上での開催を推奨しています。他寺との違いや自坊の強みを発見するために、複数寺院での受講が効果的です。

Q. オンラインでの開催は可能ですか?

A. 真宗教化センター寺院活性化支援室主催の「元気なお寺づくりオンラインセミナー」にて同内容を受講いただけます。

Q. 寺族だけでの参加は可能ですか?

A. 寺院活性化には、門徒との「共創」が重要です。門徒と僧侶のペアでの参加をお勧めします。ただし、オンラインセミナーでは寺族のみでの参加も可能です。

これまでの開催

取り組みレポート

お申し込みの流れ

  1. 開催希望のお問い合わせ
    まずは寺院活性化支援室へご相談ください。
  2. 講座開催の準備
    担当支援員を選定し、日程や内容の調整を行います。
  3. 説明会やワークショップの実施
    必要に応じて、体験会や説明会を開催します。
  4. 講座の実施
    参加者に必要な情報を提供し、講座をスタートします。

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