お知らせ

2024年度「元気なお寺づくりオンラインセミナー」最終回：学びが共感で深まる寺業計画書の発表

平日開催のA日程と、休日開催のB日程、どちらも全5回にわたり開催した2024年度の「元気なお寺づくりオンラインセミナー」。

参加者が、それぞれの寺院の未来を真剣に見つめ、具体的な行動計画へと結びつけるための学びの場となりました。

その集大成となる第５回は、参加者による寺業計画書の発表会。

全4回で学んだ仲間たちが、それぞれの思いを込めて練り上げた計画を共有し、互いに学び合う貴重な時間となりました。

発表会では、大切にしている宗教的理念とお寺の将来像へ向けた思いを込めて１カ寺ずつ語りました。

ある参加者は、伝統的な儀式をより多くの人に身近に感じてもらうために、「”はじめて”の教え」をテーマにした催しを計画。お経を読むだけでなく、その言葉が持つ意味を学び、日々の生活に活かしてもらうことを目指します。

また、別の参加者は、子どもたちが寺院で安心して過ごせる「居場所づくり」を提案。自身の得意なことを活かしながら、地域の子どもたちとのつながりを育む企画を披露しました。

これらの計画に共通していたのは、「お寺を開かれた場所にしたい」という強い思いです。

誰もが気軽に立ち寄れ、仏教・浄土真宗の教えに触れ、学びを深められる場を創り出すこと。

それは、抽象的な目標ではなく、掲示板の設置や定期的な学びの会といった、すぐにでも始められる具体的な行動へと落とし込まれていました。

この発表会が特に豊かなのは、単に計画を発表するだけでなく、参加者同士が率直な感想や質問を交わし、深い対話が生まれる点です。

ある参加者は、発表者の「自身の課題に向き合っていく姿」そのものに「とても励まされた」と語りました。計画の内容だけでなく、そこに込められた真摯な姿勢が、聞く人の心を動かしたのです。

支援員スタッフからも、「実際に動かすことによって得られる気づきは、他の誰にも得られない」という言葉が贈られました。

そして、このセミナーでは、参加者それぞれが「最初の一歩を踏み出す勇気」を得たことにありました。計画書が、紙の上の文字から、未来を切り開くための羅針盤になった瞬間です。

全５回にわたるセミナーを通じて、参加者は自坊の強みや寺院の可能性を再確認しました。

一人では解決できないと感じていた課題も、仲間との対話を通じて、協力しながら乗り越えられるヒントが見つかります。

「元気なお寺づくりオンラインセミナー」は、学びと対話、そして具体的な行動計画という形に結実しました。

この経験から得た気づきは、それぞれの寺院がこれから歩む「元気なお寺づくり」の道のりを力強く照らすことでしょう。

ご自身のお寺でも、小さな一歩から「元気なお寺づくり」を始めてみませんか？

※真宗教化センター（本山）でのオンライン開催に限らず、各教区の寺院活性化支援室から対面型開催の出講ができます。

2025年度の元気なお寺づくりオンラインセミナーは2026年１月開講予定。追ってご案内します。