青少幼年センターとは
真宗大谷派(東本願寺)では、青少幼年が抱えている悩みや問題を受け止め、その問題を浄土真宗・親鸞聖人の教えに尋ね、共に考えていくことを大切にしたいとの願いから「青少幼年センター」を設立しました。
お寺と青少幼年のかかわり
お寺は昔から青少幼年を育成する場所になっていました。明治期以前の寺子屋に始まり、寺院立の保育所、幼稚園、寺院子ども会、仏教青年会の活動など、それぞれの時代に即した活動をしてきました。
ところが、少子化、過疎・過密などの社会情勢の変化などもあり、お寺と青少幼年との関わりは次第に希薄になっていきました。
その一方でいじめや不登校の問題など、今日の青少幼年に関する問題はより一層深刻化・多様化しており、時代に適応した新たな青少幼年教化のあり方を志向することが求められていました。
そのような状況のなか青少幼年センターの構想が提起され、長年の準備期間を経て2010年7月、真宗大谷派に青少幼年センターが設立されました。
青少幼年と共に悩み、共に生きる
青少幼年センターでは、この言葉をスローガンに、青少幼年との様々な関わりをとおして、この時代を生きる悲しみや喜びを分かち合い、大いなる「いのちのよろこび」を見出していきたいと考えています。
そして、青少幼年センターでは次の3項目を基本方針に掲げています。
1) 青少幼年に学び、その課題を受けて宗門内外に提言していく
2) 青少幼年を取り巻く時代社会の課題に関わっていく
3) 青少幼年の課題を明らかにする真宗の学びを志向する
「情報・支援・交流・研究」―センターの機能―
前述のスローガンや基本方針を実現していくため、青少幼年センターでは「情報・支援・交流・研究」の4つを大切な機能とし、それに則って具体的な事業を行っていきます。
真宗大谷派が教団として青少幼年教化に携るということは、青少幼年の抱える諸問題に寄り添い、共に歩むことをとおしてひとりの人と出あい、教団が青少幼年から新たな問いをいただくということです。そしてそのことがそのまま青少幼年センター設置の願いであり目的でもあるのです。
しかしながら、このセンターは、あらゆる面でまだまだ発展途上です。これからもたくさんの方々に支えられながらその歩みを進めていきたいと考えています。