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ほとけの子リーフレットNo.2 『花まつり』
今から二五〇〇年ほど前のこと、インドの北の方に小さな国がありました。石の壁で囲まれたその国には、スドーダナ王とお妃さまのマーヤー夫人がいらっしゃいました。
ある夜のこと、マーヤー夫人は白い象が体の中に入る夢を見て、おなかに新しい命がやって来たことに気づきました。王さまもお妃さまも、そしてその知らせを聞いた人々もとてもよろこびました。時が満ち、美しい花が咲く頃に王子さまが誕生し、ゴータマ・シッダールタと名づけられました。
王子さまのお顔を見た仙人は「いつの日か世界を一つにする王さまになられるでしょう。しかし出家をすれば世界中の人々を救うブッダとなるでしょう」と言われました。それから幾年もの月日がすぎて、王子さまは立派な青年になりました。お城で豊かな暮らしをしていましたが、門の外で人が生きる上で出会うさまざまな苦しみ、老いること、病にかかること、いつか死んでいくということを見て、苦しみから解き放たれる道を求め出家されました。
そして長い修行の後、覚りを開かれブッダ(目覚めた人)と成られました。ブッダは、地球に生きているすべての人々、動物も草や木や花も、自然にある一つ一つのいのちは尊い存在で、互いにつながり合って生きていると説かれました。
広いいのちの世界に出会った人々は、人間として生まれ、ブッダの教えを聞くことができたことを歓び、どんなに苦しいことがあっても自分を大切にするようになりました。ブッダのことを日本では「お釈迦さま」と親しくお呼びし、この世に誕生されたことをお祝いして毎年「花まつり」をお勤めします。
リーフレットが必要な方は、青少幼年センターまでお問い合わせください。