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ほとけの子リーフレットNo.5 『お盆』
犬や猫や鳥や虫や魚や…それ以外にも生き物のお墓をつくったことがありますか?もし、つくったことがあるとしたら、不思議ですね。毎日食べている牛や豚や鳥や魚のお墓はつくらないのに(ひょっとしたらつくったことがあるかもしれないけれど)、どうして「その」いのちが終わった時にはお墓をつくったのでしょうか。
それはもしかしたら、その生き物にいのちを感じたときに、お墓をつくるのかもしれませんね。だから、たとえ「その」生き物となんの思い出がなかったとしても、お墓をつくることがあるのかもしれません。
そして、もしその時に手を合わせたり、おじぎをしたりしたとしたら、不思議ですね。どうしてそうしたのでしょうね。
いつからかはわかりませんが、昔々から、毎日毎日、今この時もどこかで誰かの何かのいのちが生まれ生き死んでいきます。その営みの中で人間はいつからか、苦しんだり悲しんだりするようになりました。ただ生きてただ死んでいくことができなくなって、苦しんだり悲しんだりさみしくなったりするようになりました。でもそれはいのちの重さ、かけがえのなさを知ったからです。それを大事にしたくて、でもどうしていいかわからないから、苦しんだり悲しんだりさみしくなったりするのかもしれません。
苦しむのも悲しむのもさみしくなるのも、「大事にしたい」から。生きることを終えていったいのちを前にして、手を合わせたりおじぎをするのは、その「大事にしたい」という心を思い出しうけとった姿なのかもしれませんね。
リーフレットが必要な方は、青少幼年センターまでお問い合わせください。