写真展「お寺に集うこどもたち」 ～ひとりの子どもと出あう～ 開催にあたって

写真展「お寺に集うこどもたち」 ～ひとりの子どもと出あう～

かつて、お寺は子どもたちにとって、家庭とも学校とも違うもうひとつの出あいの場所でした。 子どもたちはお寺に集まり、そこでは子ども会や日曜学校、お勤めの練習会などの活動が盛んに行われていました。 夏休みにみんなで本堂に泊まる「一泊子ども会」は子どもたちにとって忘れられない楽しい思い出となっていたことでしょう。
今日では、時代状況の変化になどにより、お寺に子どもたちが集まる機会は残念ながら少なくなってしまいました。 しかし、時代や社会の状況がどんなに変化しても、子どもたちは自分の居場所を、そして人との出あいを切実に求め続けているはずです。
子どもたちのその想いに応えるには、特別な施設や指導者が必要なのではありません。 お寺のご本尊の前で、まずはひとりの子どもと出あうことからはじめていけば、そこが子どもたちの居場所になっていくのではないでしょうか。
写真展「お寺に集うこどもたち」の開催にあたり、多くの方々から子どもたちの生き生きとした写真をお寄せいただきました。 寺院や地域の状況によって子ども会の規模や内容は様々ですが、どの写真にも楽しそうな子どもたちの笑顔がいっぱいに溢れています。
全国各地のすべてのお寺が、このように子どもたちの笑顔で溢れる大切な出あいの場となることを願ってやみません。

真宗大谷派 青少幼年センター