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山陽教区第2組 龍寶寺
設置寺院 | 山陽教区第2組 龍寶寺 |
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所在地 | 兵庫県たつの市 |
「真宗」掲載号 | 2008年2月号 |
主な活動 | 子ども会・他 |
東海道山陽本線・姫路駅から、姫新線に乗り換えて二十分で「本竜野」に着く。どこからか煮豆の匂い。醤油メーカーの煙突が見える。駅から山手のほうにゆるく曲っていくと、揖保川。川にかかる龍野橋を渡ると、小高い山と川に抱かれるように、しっとりとした龍野の町並みがあった。地図をたよりに路地を抜けると、龍寶寺にたどりついた。
ここでは、二日間の報恩講の初日の夜(十一月十四日)に、「子ども報恩講」が勤められることになっていて、夕方までの法座のあと、準備がはじまる。四時半過ぎには少しずつ子どもが集まって、夕方五時の時報である、「赤とんぼ」の曲が終わる頃には本堂に賑やかな声が響いていた。受付では参加費五百円を払い、名札に自分が呼んでほしい名前をそれぞれ書いていた。小学生や赤ちゃん連れのお母さんの姿、お孫さんを連れてこられたご門徒の男性もおられた。
龍寶寺子ども報恩講は、青少幼年センター準備室の「ひとりからはじめる子ども会」を受講した坊守の南枝尚美さんが中心になり、お勤め・お斎の準備から、絵本の読み聞かせ・紙芝居をされている。今回の取材の際には、儀式のあと、地域の読み聞かせのグループのお母さんが絵本を読んでくださった。続いて尚美さんの紙芝居、そして同じ受講者の松岡彰さん(山陽教区第二組法性寺)の得意の手品と法話のあとは、夕食のハヤシライス。皆でいただく食事はおいしく、後で聞けばまったく知らない方まで人づてに聞いて参加してくださっていたらしいが、全員が旧知のようにすっかりなじんでごはんのおかわりをしていた。また、子ども報恩講の際の開扉や献花、お勤めや進行に応じての役割を最初にくじをひいて決めておいたのも緊張をほぐすのに役立ったようだ。初めての参加者もリラックスできるようにと、ご住職も昼間の報恩講とは違って、とてもうちとけた様子で関わっておられたのが印象に残った。