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三条教区第14組 寶國寺
設置寺院 | 三条教区第14組 寶國寺 |
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所在地 | 新潟県長岡市 |
「真宗」掲載号 | 2008年10月号 |
主な活動 | 子ども会・子ども報恩講・花まつり他 |
宗派や寺壇関係に頼らない「地域のお寺」のこども会として、参加者が集まってくる。
この日は、子ども報恩講 兼 花祭りとして夕方から約1時間のこども会が開催されていた。
正信偈お勤めの後、ご住職の法話があり、真っ直ぐな法話をされるご住職の姿に、子どもたちも徐々に引き込まれている様子だった。
法話が終わると、ご住職の真剣な顔が急に和らぎ「みんなで本堂の柱に登りましょう!」とのお言葉。待ってましたとばかりに、子どもたちは一斉に靴下を脱ぎ 1尺以上ある本堂の柱に嬉々として登り始めた。その後は、自由!そのまま本堂で遊ぶ子もあり、境内で「ろうそく作り」を楽しむ子あり。思い思いに遊んでいた。
夏には「お泊まり会」が開かれるそうだ。夜には境内で蝉の幼虫の羽化を観察し、現代の子には珍しい蚊帳に泊まる。火の用心の夜回りをしたこともあるそうだ。「楽しいのは入浴ですよ。数十人の子どもが、普通家庭の大きさお風呂に順番に入るわけだからえらい騒ぎですよ。」とご住職。
ご住職をはじめ、副住職 坊守さんに、子ども会継続の秘訣お聞きしてみた。
「別にたいしたこと、やってないのですよ。」といいながらも、「刺激的でお金の掛かるイベントやキャンプは、今、企業や自治体などで沢山やっているでしょう。そのようなものに張り合っても仕方がない。お寺にあるものを使って、できる範囲のことしかしない。ということが大切なのでは?」。
坊守さんが数十年分のこども会のチラシを見せて下さった。どのチラシも手作りの中に子どもに来てほしいという心のこもった温かなものばかりだった。子どものいそうな場所で手配りしたそうだ。
私たちは、子ども会を開催しようとすると、「こどもが振り向いてくれないのでは?物足りないのではないか?」その不安を埋めるために、つい金や人員のかかる方向に流される。
子ども会の様子4 しかし、あらためて、お寺にあるものを見回してみれば、寺族にとっては見慣れているもの。蝉も蚊帳も本堂の柱もお風呂場さえ楽しい遊びとなる。子どもにとって「お寺に来る」ということ、それだけで、意外に楽しいことなのかもしれない。
この日の寶國寺様のこども会は、暗くなるまで子どもの声がひびいていた。