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『子どものつどい in 東本願寺』道中記
晴天の4月5日、真宗本廟において開催された「教如上人四百回忌 子どものつどい in 東本願寺-東日本大震災復興支援-」には、全国各地からたくさんの子どもたちが集いました。 その様子を、二つの教区の引率者にレポートしてもらいました。
東京教区
東京教区児童教化連盟では、「親鸞聖人お誕生のつどい」(親鸞聖人の誕生日にちなんで、毎年4月のはじめに日帰りで開催)を、『子どものつどい in 東本願寺』に参加するという形で、 18年ぶりに真宗本廟において開催しました。一昨年の御遠忌時期から上山しようという声が集まっていたのですが、「子ども御遠忌」ではタイミングがあわず参加が叶わなかったため、 今回の『子どものつどい in 東本願寺』にあわせての上山となりました。
1泊2日ということで例年より参加者は少なかったものの、しばらく参加していなかった中学生が久しぶりに参加してくれたり、 「京都へ行くなら」「本山へ行くなら」と参加してくれた子どもたちがいたことはうれしかったです。
初日には仮阿弥陀堂、御影堂を参拝し、親鸞聖人ご旧跡フィールドワークとして京都市内を歩き、六角堂などを巡りました。また御影堂のお参りの折に、 子どもたちが「今日は大きなお寺に来たんだ!」と言っていたのが印象に残りました。
2日目はいよいよ「子どものつどい in 東本願寺」です。晴天に恵まれ、4月とは思えない日差しと暑さのなかイベントは始まりました。始まればパレード、オープニング、 法要と怒涛のごとく続き、そして遊びの”遊ぶース”と食事の”食ブース”があり、境内は大勢の子どもと大人で埋め尽くされ、笑い声が飛び交っていました。 一瞬どこかわからなくなるくらいに、普段の境内からは想像できない光景でした。
「子どものつどい in 東本願寺」が終わってみて今、寂しさとともに「なんのために」「どんな意味があったのか」という思いが湧いてきています。子どものためだけでもなく、 自分のためだけでもない、そこには「これのために」「こういう意味があって」と言い切れないものがあります。
この「子どものつどい in 東本願寺」に参加した皆の背景には、両親や家族、スタッフ、そして数えきれないほどの多くの方々がいます。私たちを京都まで来させてくれた、 無数の力があって成り立っていることだろうと思います。
だからこそ、ただ「楽しかった」だけでは終われない、子どもたちと共に「楽しかった」をとおして、その先にある何かをたずね、確かめていきたいと思います。
(青少幼年センタースタッフ 稲垣和弘)
金沢教区
私たち金沢教区青少幼年教化小委員会は、このたびの「子どものつどい in 東本願寺」に団体参拝という形で上山させていただきました。
2011年に厳修された「子ども御遠忌」で私たちは「劇 しんらんさま」を上演するブースをもちましたが、その時は地元の子どもたちと共に上山することが叶いませんでした。 そして後日、スタッフの会話の中で「もしまた真宗本廟で子どもの集まりがあるならば、ぜひとも金沢から子どもたちと一緒に上山したい」という願いが語られていました。 今回、それからわずか2年で「子どものつどい in 東本願寺」にご縁をいただいたことをうれしく思いました。
当日は総勢41名、日帰りでの団体参拝となりました。4月5日の朝、これ以上ないほどの好天に喜びながら金沢駅で集合していると、”霧発生の為、列車が遅れております”というアナウンスが…。 結局30分遅れで京都駅に到着したため、残念ながらパレードとオープニングには間に合いませんでしたが、お勤めが始まる前には境内に入り、みんなで記念撮影。 初めて真宗本廟を見た子は驚きの表情でした。御影堂内に移動し、満堂の参詣者の中での供灯供華と宣誓。そして正信偈の唱和。 とても厳粛な空気に子どもたちも何か感じるものがあったのか、はしゃぐことなくお参りをしていました。続いて酒井義一さんのお話。 退屈させない語り口調と寸劇のようなやりとりで、子どもたちが引き込まれていく姿が印象的でした。
お昼になり、”食ブース”、”遊ぶース”に飛び出して行った子どもたち。目を輝かせながら思い思いに楽しんでいるようでした。 私も境内を散策しながら各教区の友人との再会を喜んでいるうちに、あっという間にエンディングの時間を迎えました。帰りの電車でも、子どもたちはまだまだ元気でおしゃべりをしていました。 一緒に会話に混ぜてもらっていると、「今日は楽しかったよ! またお寺で遊びたい!」と自然に言ってくれて、疲れが吹き飛ぶほどうれしく思いました。 「子どものつどい in 東本願寺」をとおして、素晴らしいご縁を結べたことに感謝しています。
(金沢教区青少幼年教化小委員会幹事 池﨑朋樹)