寺院活性化支援室

寺院活性化⽀援室について

お寺の環境は千差万別にあります。
私たちの取り組む「活性化」の意味するところは、
「そのお寺らしさが発揮される」ことです。
「こうあるべきお寺」ということは想定しておらず、
規模の⼤⼩に関わらず、そのお寺らしさを、
⽣活する寺族や⾨徒、
地域の⼈たちが⼀緒に再発⾒して、
⼀歩を踏み出すことが「活性化」であり、
そのお⼿伝いをします。

寺院活性化⽀援の
ミッション‧ビジョン‧バリュー

[寺院活性化支援室の活動]

Mission[使命]

仏法を聞くご縁がひろがるお寺の場づくりを支援する

Vision[将来像]

「お寺があってよかった」が聞こえる未来を創る

Value[考え方]

  • 独自性1カ寺ごとの個性を大切に、そのお寺らしさを大切に支援します。
  • 共感性門信徒やこれから初縁を結ぶ人に共感してもらえるような活動を支援します。
  • 宗教性真宗寺院ならではの伝統された仏事の意義が伝わる視点を大切にします。
  • 継続性お寺としての繁栄に導く共創の視点で具体的な取り組みとなるよう支援します。
  • 未来性未来を起点に考え・発想する視点を大切に支援します。

寺院活性化⽀援室の
ストーリー 〜「お寺があってよかった」が聞こえる未来を創る〜

「お寺、このままで良いんだろうか…、
気になってるけど、どうしたら良いんだろう…?」

寺院活性化⽀援室は、そのような声に呼応して⽣み出されました。現状維持はままならず、変わりゆく世の中で、変わらない⼤切なことを、現代にどのように表現していけば良いのでしょうか。その答えは1つではなく、実はお寺の数だけ存在します。千差万別の環境に在るが故に、そのお寺「らしさ」はそれぞれに違って在るからです。寺院に関わる⼈たち⾃らが選択した、主体的な未来への⼀歩を、隣で⼀緒に踏み出したい。そう強く思い活動しています。

「真宗⾨徒の1年は、報恩講に始まり、報恩講に終わる。」

報恩講という仏事の⼤切さを端的に表現した⾔葉です。真宗教団は「報恩講教団」と云われてきましたが、ある調査によると、「報恩講」という⾔葉の認知度は68.1%となっていますが、所属寺の報恩講への参拝は29.2%と低いのが現状です。この要因は様々にありますが、いずれにせよ、今のまま何も変わらなければ、⼈⼝減少とともに右肩下がりになっていくことが予測されます。現実的に今、そうなっているのではありませんか?また、仏道を歩む先に描かれた未来像は、寺院と深くご縁のある⼈のみに留まり、広がりを期待することは困難な状況にあります。

「そもそもお寺って何だろう」

宗教の役割は、⽼・病・死の中であっても、⼀⼈ひとりにおける現実を受け⽌め、⼈⽣をより丁寧に、より豊かに⽣きていく⼒を⽣み出すことであり、それを仏道にたずねていく時と場が「真宗寺院」です。私たちは「願わくは、この功徳をもって、平等に⼀切に施し、同じく菩提⼼を発して、安楽国に往⽣せん。」と、勤⾏の終わりに回向⽂を詠み、仏道を歩む先に実現したい未来像を共有し、三打⽬の鏧が鳴り響く中、本尊に合掌し、「南無阿弥陀仏」と声に出す。真宗寺院と深くご縁のある⼈にとっては、馴染みのある光景として認識されていることでしょう。どれだけ環境が変化したとしても、仏道において、未来に求めたい世界観は変わらないはずであり、苦悩の世を⽣きる⼈びとにとって、念仏往⽣の道が、確かな依り処となって⽣きてはたらくことを願ってやみません。

「⼈間は、お寺は、どこまでも未完成。」

なぜならそこに、その時々の「今」を⽣き、地域の⽅々と動き続け、表現し続ける歩みがあるからです。お寺には元来、共に考え悩み、共に念仏申す⼈の存在があります。宗祖が『教⾏信証』の末に、「前に⽣まれん者は後を導き、後に⽣まれん⼈は前を訪らえ、連続無窮にして、願わくは休⽌せざらしめんと欲す。無辺の⽣死海を尽くさんがためのゆえなり」と『安楽集』の⽂を引かれた精神が、当に具現されていくのです。次の50年へ、教えが、お寺が、1 ⼈ひとりによって⼿渡されていくお⼿伝いをさせていただきます。

組織体制