寺院活性化支援室

[支援事業]場づくりワークショップ

寺院の教化活動の活性化を目指し、寺院と門徒、地域住民との関係性を深めるための
さまざまなワークショップを提供しています。
各ワークショップは、参加者同士の対話や学びを深めたり、
新たなアイデアへつなげることを目的としており、寺院活性化支援員が場づくりをサポートします。

[ワークショップ]体験型の講座、グループ学習、研究集会など参加者の主体性を重視した研修・セミナー。

対話型寺院運営ボードゲーム「別院会議」 ~あなたの次世代へつなぐ~

「別院会議」は、別院活性化の取り組みを経て開発された、対話型寺院運営ボードゲームです。
このゲームは、仮想の別院を題材にしながら、別院に関わる人々(崇敬寺院や門徒)と地域の人々、また資金の増減を指標にしながら、別院や寺院の運営を通して「別院のこれから」をシミュレーションしながら考えていきます。
※ゲームで使われる「別院」という言葉を「寺院」に置き換えることで、1カ寺の運営の検討にも活用できます。

2025 GOODDESIGN AWARD
詳細はこちら

(ゲームに必要な資料もリンク先のページからダウンロードいただけます)

画像説明テキスト
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特徴
  • リアルなシミュレーション体験
    10年後の伽藍維持が困難な状況を想定、中長期的な視点から寺院運営を考える体験ができます。
  • 多様な視点での議論
    年齢や役職に関係なく、平等な立場で自由に意見交換が可能です。
  • 参加者主体の議論促進
    24枚の「行動カード」が議論を深めるガイドとして機能。参加者の主体的話し合いを通して、最終的に6年後の別院(寺院)の状態が可視化されます。
標準的な
プロセス
  1. 参加準備
    事前作業シートを使用し、参加者が個々の視点を整理します。
  2. ゲーム本編(約60分)
    「行動カード」を使い、6年後の未来を見据えて議論を展開。1年ごとに輪番役(決定者)が交代して、別院(寺院)の運営方針を決定していきます。
    ※詳細は、リンク先の「ルール説明」参照
  3. 事後のふりかえり
    ゲームを経て、実際の別院(寺院)について話し合うための作業シートも用意しています。
こんな場面で
おすすめ
  • 別院(寺院)運営の活性化を図りたいとき
    若い世代や門徒と意見を交わし、別院(寺院)の未来像を一緒に考えたい場合に。
  • 別院(寺院)の職員や役員間の意識共有を深めたいとき
    組織全体で中長期的な視点を持つための基盤づくりとして。職員研修としてもおすすめです。
  • 地域住民や門徒とのつながりを強化したいとき
    ゲームを通じて住民や門徒と一緒に新しい取り組みを考えるきっかけづくりに。
  • 次世代を担う人の育成を目指したいとき
    多角的な視点で別院(寺院)運営を考える学びのヒントとして。
対象 寺族、僧侶、門徒、地域の人
参加人数 3人~(1グループは3~6人)※複数グループでの実施も可能
所要時間 120分程度
※事前・事後のワークの内容によって変わります。ゲームのみの実施であれば60分から可能です。

別院活性化の取り組みと成果

  • 吉崎別院(蓮如上人御影道中)
    「蓮如上人御影道中」ポータルサイトをご参照ください。
    詳細はこちら
  • 四日市別院 [対話型寺院運営ボードゲーム「別院会議」]
    詳細はこちら
  • 井波別院
    冊子「まちとつながるために」をご参照ください。
    冊子PDFはこちら
  • 根室別院
    冊子「お寺の開き方」をご参照ください。
    冊子PDFはこちら

真宗トーク(コミュニケーションカード/オンラインアプリ)

「真宗トーク」は、対話を通じて自己や他者との関係を深めるために作られたシンプルながら効果的な対話ツールです。寺院の諸行事や同朋の会や座談の場など、参加者同士がお互いに心を開くきっかけづくりに寄与するコミュニケーションツールです。
対面で使用するカード版とオンライン上で使用するアプリ版の2種類があります。

カード版(対面使用) アプリ版(オンライン使用)
特徴 「真宗トーク」には、お題カード15枚と感想カード5種類(4人分)が含まれています。お題は3段階(アイスブレイク、自己と他者、人生)あり、参加者が自然に対話に引き込まれるように設計されています。
対話の進行方法は簡単で、初対面同士でも使いやすい「アイスブレイク」カードから始め、徐々に深いテーマに進む仕組みです。
カード版と同じお題がデジタル化され、Zoomなどのオンライン上で気軽に利用可能です。
参加者のスマートフォンをコントローラーに、カードをめくったり、選んだり、発言を開始したりします。
オンライン上で遠隔地にいる人々とも対話を味わえます。
(QRコードを使ってアプリにアクセスしますので、インストールは不要です)
標準的な
プロセス
  1. オリエンテーション(お題カードをテーブルに用意し、感想カードを参加者に配布)
  2. お題カードを引き、お題について1分間のトークを行います。
  3. 聞き手は感想カードから自分の感情に近いカードを選んで、なぜそのカードを選んだかを伝えます。
  4. 全員が一巡するごとに次のお題に進み、全体で約30分から40分の対話を行います。
  • オリエンテーション(ルール・操作説明)
  • お題カードをスマートフォンのコントローラーで引き、画面に出てきたお題について1分間のトークを行います。(画面に1分メーター表示)
  • 聞き手はスマートフォンのコントローラーで、自分の感情に近い感想カードを選んで、なぜそのカードを選んだかを伝えます。(選んだカードが画面に表示)
  • 全員が一巡するごとに次のお題に進み、全体で約30分から40分の対話を行います。
こんな場面で
おすすめ
参加者同士がフラットな関係で考えや価値観を交換し、寺院での行事や同朋の会などの集まりにご活用いただけます。 オンラインでの寺院の行事や同朋の会などの集まりでご活用いただけます。対面の場合も、テレビモニターなどに映し出すことで活用することができます。
対象 寺族、僧侶、門徒、その他<小学生~大人>
参加人数 3人~(カード1セットで4人分、4人で1グループです)
所要時間 30~40分

言葉でふれあうトーク・フォークダンス

1対1の対話を繰り返しながら、異なる価値観や多様な考えに触れ、深い気づきを得ることを目指したワークショップです。対話を通じて、参加者が自然に心を開き、互いに尊重し合う豊かな対話の場を支援します。お題の展開を設計しますので、関係性を深めたい、新たなアイデア創出につなげたいなど、目的に応じた組み立てをすることが可能です。

特徴
  • 二重の円形で進行(フォークダンスのような形になります。踊りません。)
    参加者は、二重の円を作り、内と外側の人が向かい合って座ります。ファシリテーターがお題を提示し、内・外側のペアでそれぞれ1分間ずつ自分の考えを語ります。その後、外側または内側の参加者が隣の席へと移動し、新たなペアで次の対話が始まります。この動きを繰り返すことで、多くの人々と意見を交換し、フォークダンスのように軽快に進行していきます。
  • 段階式のテーマに基づいた対話
    身近な興味に関するテーマから、人生観や価値観など、深い思索を促す問いまで、さまざまなテーマで構成します。テーマに沿って自分の考えや感じたことを話し、それを聞くことで、対話を通じた気づきが生まれます。また、テーマの設計により、自己の内面を掘り下げたり、新たなアイデア出しにつなげるなど目的に応じた構成で編成することもできます。
標準的な
プロセス
  1. オリエンテーション
    ワークショップの趣旨やルールの説明をします。
  2. 対話の進行
    ファシリテーターがお題を出し、参加者は二重の円の中で1対1の対話を開始
    します。1分ずつお互いの考えを語り、その後、指定された側の円の参加者が隣の席に移動し、新たなお題で対話が始まります。
  3. まとめと振り返り
    最後に、感じたことや気づきを共有する時間を設けます。
こんな場面で
おすすめ
対話を通じて、異なる人々の考えや感じ方に触れることで、新しい視点を得ることができます。寺院の座談会や初対面の集まりで、相互理解を深める場として最適です。軽い話題から深いテーマまで、対話の内容は多様です。子どもと大人で対話するなどの場面でも、深い気づきが得られる対話を体験できます。
対象 寺族、僧侶、門徒、地域の人<小学生くらいから、子どもと大人や大人同士>
参加人数 10人程度~
所要時間 60~90分

ワールド・カフェ

大人数の参加者がリラックスした環境で自由に意見交換し、共通のテーマについて深く考え、多くの視点を共有し、新しいアイデアや解決策を見つけたい時に有効なワークショップです。

特徴 参加者がテーブルを移動しながら、さまざまな視点からテーマを話し合います。テーマに基づく小規模な対話を促し交流することで全体の一体感を生みます。参加者がカフェにいるようなリラックスした状態で話せる雰囲気を作ります。解決案の合意を目的としないテーマを主に扱います。
こんな場面で
おすすめ
大人数で1つの方向性を導き出したい時や、複数のアイデアの種を集めたい場合に有効です。
標準的な
プロセス
  1. オリエンテーション
    趣旨やルール説明、アイスブレイクなど
  2. テーブルごとの対話
    第1ラウンド:テーマについて探求する
    第2ラウンド:アイデアをやりとりする
    第3ラウンド:気づきや発見を統合する
    ※各ラウンドは標準的なものを掲載していますが、テーマに応じて変更します。
  3. 全体セッション
    気づきやアイデアを全体で共有します
対象 寺族、僧侶、門徒、地域の人
参加人数 20~100人(1グループは4人ずつ)
所要時間 120~150分

お寺でのワールド・カフェの開催事例

人生グラフ(グラフで語る 出会いと気づきの人生物語)

参加者が自身の人生における重要な出会いや転機を振り返り、それを共有し、他者との対話を通じて新たな気づきを得ることを目的としています。多様な人生経験を分かち合い、深い内省に導く時間を設けたい時に最適なワークショップです。

特徴 人生の流れをグラフで可視化することで、自己理解と他者理解を深めます。視覚的な手法を用いることで、話しやすく、自己開示を促しやすい環境を作ります。
標準的な
プロセス
  1. 出会いと転機の振り返り(個人ワーク)
    出会いや転機を振り返り、その印象的な出来事や充実度をメモします。
  2. 人生グラフの作成(個人ワーク)
    参加者は、振り返りの内容をもとに、横軸に年齢、縦軸に充実度を示したグラフを作成します。このグラフをもとに、どのような瞬間が転機であったかを視覚的に捉えます。
  3. 対話を通じた共有(グループワーク)
    テーブルごとに、参加者が自身の人生グラフを発表し合い、それに対して他の参加者がリアクションや感想を伝えます。こうした対話を通じて、多様な人生経験を共有し、相互理解を深め、人生の尊さを味わいます。
  4. 出あいに学ぶ(全体への語りかけ)
    親鸞聖人の人生における師との出あいや、人々とのつながりに学び、現代の私たちにとっての「出会い」の意義を考える視点を伝えます。
こんな場面で
おすすめ
同朋の会や終活のワークショップなど、自分自身と向き合い、他者と深く交流したい場合に最適です。
  • 人生の節目を振り返りたいとき(人生の節目や転機を振り返ることで、これまでの歩みを見直し、生き方を考える機会として最適です)。
  • お寺での座談会や同朋会で(親鸞聖人の教えに基づく対話を深めるためのワークショップとして、寺院行事や座談会での活用が可能です)。
対象 寺族、僧侶、門徒、その他<大人向け>
参加人数 3~20人
所要時間 90~120分

お寺版三方よし

寺院、地域住民、門徒のそれぞれの視点から見て「よし」となるような取り組みを考え、寺族と門徒が協力して、持続可能な関係や取り組みの方向性を検討するワークショップです。
※「三方よし」は、「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」の三つの「よし」のことで、売り手の都合だけで商いをするのではなく、買い手が心の底から満足し、さらに商いを通じて地域社会の発展や福利の増進に貢献できるのがよい商売という、近江商人の心得を表した言葉です。

特徴 寺院の取り組みの方向性と、地域や門徒の多様な視点を織り交ぜることで共感や協力関係につながるアイデアにつなげます。寺院の役割を再認識し、寺院の存在意義を確かめることにもなります。
こんな場面で
おすすめ
「みんなのお寺とはどんなお寺か?」をテーマに、寺院を多角的に確かめ、寺院と地域社会が協力して新たな活動を始めたい場合に最適です。
標準的な
プロセス
  1. オリエンテーション
    趣旨やルール説明、アイスブレイクなど
  2. テーブルごとにワーク
    • 「お寺よし」「門徒よし」「地域の人々よし」の3つの視点でふせんに書き出します。(個人ワーク)
    • 模造紙を使ってテーブルのメンバーとふせんを共有します。
    • それぞれの意見からどんなことが言えるのか対話します。
  3. 振り返り
    気づきの共有など
対象 寺族、僧侶、門徒、地域の人<大人向け>
参加人数 10~30人(1グループは4~6人ずつ)
所要時間 90~120分

その他、目的に応じたワークショップを用意します

上記以外にも、課題・目的・ニーズに応じたワークショップを企画・実施サポートしますので、ご相談ください。

ワークショップ開催をご希望の場合

ワークショップ開催の希望、目的や条件に合わせた組み立ての事前相談から、寺院活性化支援員の派遣まで行います。詳しい内容については、お問い合わせください。

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寺院運営活性化支援担当