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山陽教区第二組圓德寺 寺子屋教室取材(前編)
青少幼年センターではお寺の子ども会活動を支援するため、「絵本100冊プレゼント」事業を実施しています。昨年度当選された寺院の中から、2013年1月8日、山陽教区第二組圓德寺(兵庫県たつの市)を取材させていただきました。圓德寺さんからは「絵本を大事に扱うための補強をどうやったらいいか」等の質問をいただいておりましたので、子どもたちのお話を聞きながらの絵本の補強作業となりました。
住職さんと坊守さんが手さぐりで始めた夏休みの寺子屋は20年ほど続いています。お盆までの約3週間を、お勤めのあと宿題・遊びというスタイルで過ごし、6年生が主役となって下級生の世話をしながら過ごしています。常に40人ほどの子どもたちがワイワイと過ごしているのでいろんな小さなトラブルも起きるようですが、「子どもたちがかわいくってしょうがない!」とおっしゃる住職さんと坊守さんの暖かい眼差しの中、一緒になっていい時間を過ごしていらっしゃるようです。子どもたちも、お勤めや焼香などの作法を教えてもらって帰るとおじいちゃんやおばあちゃんに誉められたり、「お寺のことは何でも聞いて!」と大人よりもお寺のことを知っている、頼もしい存在の様子です。子どもならではのかわいらしさを楽しそうに話してくださいました。夏休みの寺子屋が終っても、圓德寺の門前は通学路になっているせいか、気軽にお寺にトイレを借りに来る子どもたちがいたり、いつも自然と子どもたちの生活に関わりあっているようです。
本堂には「絵本100冊プレゼント」で贈呈させていただいた絵本のほか、長い間大事にしてくださった絵本がズラリ。本堂に入ってすぐに目に入るほうにこちらを向いて絵本棚がおいてあり、お気に入りのものが一目でわかるようになっています。(写真) 昨年は福島の子どもたちを5人受け入れて、寺子屋の子どもたちと一緒に過ごす機会があったそうです。猛暑の中、住職さんが福島の子どもたちをUSJに連れて行ったとお聞きしました。福島に戻る前「何が一番楽しかった?」との問いに、子どもたちは「お寺で寺子屋の子たちと遊んだこと」と答えたそうです。住職さんは複雑な気分だった・・とおっしゃっていましたが、そんなお寺の子どもたちとのかかわりを作ってくださったのはやはり子どもが大好きというお二人の愛情の賜物なのではないでしょうか。
2012年度「絵本100冊プレゼント」贈呈寺院発表
青少幼年センターでは、すでにある「子ども会」の充実と新たな発展を願って、また、まだ「子ども会」のない寺院・教会へは新たな子どもたちとのつながりを願って、絵本や児童書、紙芝居をプレゼントしております。なお、この事業は2002年度から実施しており、今年度で11回目となります。
今年度の「絵本100冊プレゼント」は、2012年10月末に募集を開始し、2013年1月25日に応募を締め切らせていただきました。ご応募いただいた皆さま、ありがとうございました。
今年度は、すでに子どもを対象とした行事を開催されている寺院から38ヵ寺、まだ開催されていない寺院から6ヵ寺、計44ヵ寺からのご応募をいただきました。
選考会は2月12日に行われ、それぞれの応募動機、当選した際の絵本の活用方法、子どもを対象とした行事の実施の状況をもとに、6名の選考員によって選考がすすめられました。厳正なる選考の結果、下記のとおり今年度の贈呈寺院が決定いたしましたので、ここにご報告させていただきます。
各贈呈寺院には、早速この春休みから絵本を活用した行事を開催していただけるよう、3月上旬までに絵本を送付させていただく予定となっております。
また、贈呈寺院にはプレゼントの後、報告書をご提出いただき、今回取材させていただいた圓德寺さんのように、困り事などがあれば、青少幼年センタースタッフがアフターフォローといった形で支援してまいりたいと思っております。
<贈呈寺院>
- ◆ 奥羽教区 秋田県西組 超光寺
- ◆ 東京教区 川崎組 稱名寺
- ◆ 金沢教区 第三下組 浄秀寺
- ◆ 高山教区 高山一組 真蓮寺
- ◆ 大垣教区 第七組 光行寺
- ◆ 三重教区 中勢一組 安養寺
- ◆ 長浜教区 第二十一組 泉龍寺
- ◆ 京都教区 近江第六組 養泉寺
- ◆ 京都教区 丹波第三組 永領寺
- ◆ 長崎教区 第一組 萬行寺