2018年2月27日、久留米教区で第1回「元気なお寺づくり講座」がはじまりました。
会場は、改修工事を終えた久留米教務所の新しい大谷会館。
久留米教区のお寺さんと門徒さんがチームとなり、12ヵ寺32名の方に参加いただいています。
講師は寺院活性化支援員で日豊教区駐在教導の中西無量氏が担当。
参加されたお気持ちをうかがうと、
「元気なお寺とはどんなお寺?」
「お寺が元気になるとはどういうこと?」
という共通の問いをもって参加されていることがわかりました。
人口減少・人口流動がお念仏を相続する上での大きな課題となりますが、九州における門徒さんの転居先は、首都圏よりも博多のような近隣都市部に流入することが多いと講師は指摘。
それを踏まえたワークショップでは、「外部環境分析」を行います。
「外部環境分析」とは、“お寺を取り巻く環境がどのように変化しているのか”に注目し、また、“今後のお寺にとって「機会(チャンス)」となる変化と「脅威(ピンチ)」となる変化は何か”を導きだします。
このワークショップでは「脅威(ピンチ)」となる変化は意見が出やすいのですが、「機会(チャンス)」となる変化の意見がなかなか出てこないという状況をよく見受けます。
しかし、今回、若い方を中心に、チャンスをいろんなところに見出していることがわかりました。
講座を体験してのお気持ちを参加者にうかがうと、
ある年配の門徒さんから、
「若い人の意見を聞けてよかった。今の若い人は何を考えているかわからんと思っていたけれど、突破口を見出そうとしていることが伝わってきた」
という声が聞けました。
お寺の運営を考えていく時に、お寺に関わるたくさんの方と対話をすることは大切なことですが、さまざまな世代の方と語り合うということがまた新たな気づきを生むということが発見された講座となりました。