「こころ」というキーワードから、グリーフケア、傾聴、臨床宗教師、ビハーラという言葉を耳にしたことがあると思います。病や死に直面した人々の繊細な感情を受け止めるため、宗教者による心理領域の専門的な研究が進み、実践の場も増えています。
この特集では、実際に心理領域のケアに取り組まれている宗教者や遺族の方、実践を重ねる寺院の方に、葬儀や法事などの仏事の場におけるご遺族など受け手の方の感情や、その時に大切にしたいことについてグリーフケアの視点からご寄稿いただきました。
ご遺族の「こころ」の声に耳をすます一助となることを願っています。
葬儀や法事の場におけるグリーフケアの視点を、実際に家族を亡くされた遺族、臨床心理士、グリーフケアに取り組む真宗大谷派の僧侶にうかがいました。なぜ、僧侶が「こころ」の声に耳を傾けることが必要なのでしょうか。僧侶の役割について考えます。
遺された人やご家族が大きな悲しみを抱え、特別な配慮が必要なことがあります。葬儀や法事で、または日頃接するときに、どのような言葉をかけたらよいのでしょうか。具体的な配慮のかたちや言葉について考えます。
「こころ」をテーマにした講演・法話の動画や、読み物を紹介しています。
全国の寺院での実践例や、教区や組におけるグリーフケアに関する取り組みをレポートしています!ご寺院での活動の参考になる「なるほど!」という工夫をご紹介します。情報交流の場として、「ぜひ、紹介したい!」という取り組みがありましたら、情報をお寄せください。
2017年2月より開設されている「東本願寺いのちとこころの相談室」。“傾聴”を基本に、宗門と現在の社会とが接する最前線の現場として開かれています。事前研修と毎月の検証の場(スーパービジョン)を重ねた職員が悩みや悲しみを抱えた人々の声に耳を傾けます。また、全国にも相談の場が開かれています。
●その他、宗派の相談窓口