10月13日、岡崎教区会館大ホールにおいて慶讃法要お待ち受け大会が開催されました。
大会に先立ち、三河別院本堂において大谷暢裕門首の剃刀による帰敬式が行われ、45人が仏弟子としての名告りである法名をいただかれ、歩み出されました。新型コロナウイルス感染対策として、大会への参加は帰敬式受式者と教区スタッフに限定し、YouTubeにおいてライブ配信を行い、併せてサテライト会場も設けて計約200人が参加しました。
開会の前には、慶讃テーマソング「あなたのこえ」が教区合唱団コールアーバーによって披露され、参加者は配布されたパンフレットの歌詞に目を通しながら合唱の旋律に耳を傾けました。
続いて、「浄土真宗の名のり―五濁悪世の只中で学ぶ―」を講題に、尾畑文正氏(三重教区泉稱寺前住職・同朋大学名誉教授)の記念講演がありました。尾畑氏は「暴力に対しては暴力だ、という価値観が広まる現代において、浄土真宗が今明らかにならないと本当の平等も本当の平和も見いだせない。だからこそ自信をもって浄土真宗を明らかにしていくことが今願われており、先人たちは暴力の連鎖を超えていく生き方をお念仏の教えにいただかれてきた」と語り、最後は「自分中心の考えでは平和を求めて戦争をするが、それを問い直すのが仏法であり「世のなか安穏なれ、仏法ひろまれ」と親鸞聖人が続けて言われたところに本当の平和、本当の安穏がある」と締め括られました。
親鸞聖人は800年も前から「五濁悪世」と時代をいただきながらお念仏の教えを明らかにしてくださいました。近頃はコロナ下や戦争のニュース等、目を伏せたくなるような現代社会の問題が浮き彫りになり「五濁悪世」と思う方も多いかと思います。そのような今の時代だからこそ、教えに我が身を問い尋ねていく重要さを知らされた大会であったと感じました。なお、当日の様子は「真宗大谷派岡崎教区」YouTubeチャンネルのアーカイブ配信においてご視聴いただけます。
(岡崎教区通信員 上野 瞭)