9月16日(月)、札幌市内を流れる豊平川の河川敷で、「アシㇼチェㇷ゚ノミ(新しい鮭を迎える儀式)」が開催されました。
今年から、早坂雅賀さんを祭主とし、子どもの頃から参列してきたウタリとともに、新体制での儀式に、道内各地はもとより、全国から多くの人が集いました。
早坂さんは挨拶の中で、「志を継ぎ、また次世代へと繋いでいきたい」という決意を述べられました。
また、前日(15日)には札幌市アイヌ文化交流センター(サッポロピリカコタン)で、「アシㇼチェㇷ゚ノミ」の開催をカムイに約束するカムイノミ(神への祈り)も執り行われました。
大谷派からも、北海道教区の方々や教務所員、また解放運動推進本部職員もその場に遇い、民族の一つの儀式・文化の中に息づく、アイヌ(人間)らしさに触れる機縁となりました。
※「アシㇼチェㇷ゚ノミ(新しい鮭を迎える儀式)」とは
その年最初に採れたサケをカムイに捧げる儀式。明治以降、サケの全面禁漁にともない消滅していたが、1982(昭和57)年、アイヌ民族の復権の一つとして、結城庄司さんを中心におおよそ100年ぶりに復活。以来、毎年9月に豊平川の河川敷で行われ、関係者のみならず、一般の方も多く参加している。