多くのお寺は、かつて地域の方々の日常的な喋り場であり、交流の場でした。

お茶を飲みながら対話者の感情に寄り添う、聴きあう場としての機能を有していました。それは、地域共同体におけるお寺の重要な役割であり、また同時に、寺に住まう者にとっては、コミュニケーション力を養う場でもあったといえるでしょう。

しかし、社会情勢の変化に伴い人間関係が希薄化していくことによって、寺族と門徒の関係も変化し、相互のコミュニケーションに不足が生じてきていることは否めないのではないでしょうか。

お寺の聴く力を回復するには、「傾聴」として培われてきた知見を取り入れることも大切な一手です。「傾聴」とは、「相手を受容してきちんと聴く」ことについて研究されてきた一連の手法を指します。

傾聴の基本的な考え方や真宗教化との関連性、自分の情動を知るワークや、会話に込められた感情を見つめるワークなどをして、お寺で活きる「きく力」をトレーニングします。

初歩から丁寧に進めますので、どうぞ、奮ってご参加ください。

講  師      


橋 本  真(企画調整局参事・認定臨床宗教師・臨床スピリチュアルケア師)

実施形態 


ZOOMによるオンライン形式

参加対象      


傾聴学習へ関心のある寺族・門徒

参加人数      


10名程度(先着順)

※ワークを通してお互いに気付きを共有していくので人数制限を設けております

研 修 費  


無料

内  容      


A:傾聴とは何か? ー自分のきき方を知ろうー

傾聴とは何か、基本的なことから学び確かめます。また、簡単なワークを通して、普段気づかないことにフォーカスするトレーニングをします。

B:傾聴と教化 ーきくことを通して得られるものー

Aを通して得た気づきをさらに深めつつ、様々なワークをしながら自身の「ビリーフ」への気づきを促すトレーニングをしていきます。(Aの受講が必須となります)

日  時 ※申し込みは前日まで受け付けます


【2024年】     

 8月 3日(土)A15〜17時【終了】

 9月 7日(土)B15〜17時【終了】

10月19日(土)A15〜17時

11月17日(日)B 15〜17時

【2025年】     

※2025年以降の日程は追ってお知らせします。

 ※日程は変更になる場合があります。

申込方法   


メールに、①氏名所属寺院(教区・組・寺号)連絡先(電話番号)を記載の上、

kyokacenter_shienshitsu@higashihonganji.or.jp 

まで、お申し込みください。

留意事項


①基本的には1アカウント1名の参加ですが、複数名参加も可能な場合がありますので、申し込み時にご相談ください。

Bの受講には、Aの受講が必須となりますが、A・Bともに何度受講いただいても構いません。(むしろ複数回の受講が効果的です)

その他


各回の全体日程終了後、希望者には講師による傾聴を実施いたします。(先着1名30分程度) ※※守秘義務により話した内容は秘匿されます※※
要望に応じて、各地での対⾯研修への出講も可能です。詳しくは企画調整局(075-371-9208)までお問い合わせください。

(真宗教化センター 寺院活性化支援室)