はじめに
平成19(2007)年に開かれた真宗同朋の会の推進員養成講座に本法寺より3人が受講しました。東本願寺での宣誓を胸に、住職と相談しながらお講を立ち上げ、一人でも多くお寺に足を運んで頂けるようになればよいと願ったわけです。早速その旨を責任役員に相談に行き前向きの返事をいただきました。総代・本法寺婦人会・推進員3人・住職・若坊守の7人で講設立の委員会を構成し、講の主旨(目的)・名称・活動内容などを考え、同朋の会の規約を作成し、平成20年1月に本法寺「顕心講」同朋の会を立ち上げました。
お講の内容
毎月1日に14時から16時まで開いており、参加者は20人から25人位で、新年会や報恩講には30人から60人の参加があります。
- 14時から15時は、住職を中心にお勤めをし、お話を聞きます。
- 15時より20分間は、ティータイムで雑談に耽ります。楽しい一時です。
- 15時20分から16時までは、私たちに与えられた時間です。過去9年間いろんなことに挑戦してきました。この時にはよく質問もあり、即答できないときには来月に答えることにしております。そのために、講の前には必ず役員会(8人)を開き、次回の顕心講の打ち合わせをしております。この時には、お寺全般のこと、社会全般のことなどにわたる話題で話が尽きません。
活動の具体例
- おつとめ 正信偈(草四句目下 三淘)、阿弥陀経
- 報恩講法要(12月1日)、新年会(1月10日)
- 団体参拝
・真宗本廟(平成20年9月) ・真宗本廟と長浜別院(平成22年4月)
・鯖江の上野山誠照寺と吉崎御坊(平成24年4月)
・井波別院瑞泉寺と五箇山赤尾の行徳寺(平成25年10月) - 研 修
・正信偈の現代訳(平成20年7月~平成22年4月、平成24年8月~平成27年10月)
・四十八願の現代訳(平成22年7月~平成24年5月)
・讃阿弥陀仏偈和讃(浄土和讃)の解説(平成27年11月~平成28年9月)
・山号・寺号について ・釈迦牟尼の生涯 ・六波羅蜜について
・聖徳太子の片岡飢人伝説 ・六角堂参篭と女犯の夢告 ・蓮如上人について
・恒河沙数と仏教用語について ・七高僧の紹介 など。 -
発 表 私の原風景について(会員の内16人)
正信偈の中に「依修多羅顕真実」という一句があります。「スートラ」は織物の経糸を意味し、「経」と訳されています。経糸は表面には出ませんが、一貫して通っていて横糸を支えているわけです。会員のほとんどは、長き人生を経験しております。ここで、人生の方向づけの働きをしている経糸の出発にあたる幼少期を振り返り、原風景を語ってもらうことにしました。
おわりに
網掛けの部分( )が、私たち同朋会の特徴です。顕心講も10年を迎えました。その間、工夫努力をしてきましたが、ややマンネリ化してきましたので、外の刺激を求め「井の中の蛙大海を知らず」を払拭するために、他寺の同朋会との交流を促進したいと思っている今日この頃です。
本法寺「顕心講」同朋の会 会長(住職) 清水 顕
代表幹事 田中榮一