２０１７年 蓮如上人御影道中
御影道中を歩むにあたって（随行教導、宰領、供奉人の声）
4月17日に始まった御影道中。御影道中の一行は吉崎に向けて蓮如上人と共に歩みます。吉崎御坊までを歩む人々の声と、第344回御影道中のルートマップをご紹介します！
■御 下 向 （2017年4月17日から4月23日）
随行教導を拝命して
随行教導・佐竹圓修さん（小松教区第２組光玄寺住職）
初参加の昨年の御下向は文字通り初めての事ばかり、右も左も解らぬまま経験者の供奉人、同行の皆さんに助けられ、どうにか吉崎に辿り着きました。23日の夜、鐘や太鼓が鳴る中、吉崎の階段を先頭を切って上がった感激は言葉では表せないものがあります。
御門首室での御影改め、御修復された阿弥陀堂御本尊前での教導挨拶等、一生に一度のまさに晴れ舞台でした。今回、再度の要請を受け少々迷いましたが、昨年の道中で出会った方々の敬虔に合掌されるお姿、熱心に法話を聞いて下さるお顔、右に琵琶湖 左に比良山を見ながら歩く風景、朝日が差し込む本堂での御朝事等、1週間の各場面が思い出され、もう一度蓮如さまを慕う人々にお会いしたくてお引き受けしました。
この1年で親しかった同年輩の住職が数名お浄土に還って行かれました。昨年吉崎で高張提灯を掲げてくれたご門徒は病院のベッドで療養中です。今年も歩けることを喜びとし一期一会、出あったご縁を初事々々と頂いて、今回の御影道中を恙なく終えたいと願っています。
この姿そのままで
宰領・橋爪昭人さん（千葉県成田市）
今回、御下向宰領と言う大役を務めさせていただくことになり、本当に身の引き締まる思いです。
道中が私一人で歩む旅であれば到底蓮如上人を吉崎までお連れする事は叶いませんが、各会所をはじめ自主参加、地域にお住いの方々、関連される多くの方々、そして大切な仲間の供奉人さん達。こんなにたくさんの皆様のお力添えをいただいての道中ですから今年も素晴らしい道中になると確信しております。
道中は仏事である。お念仏を喜ばせていただく旅であると、どれだけ自分に言い聞かせても気がつけば何時も自分のことばかり。この旅も又どうにもならない自分が沢山出てくることでしょう。とても蓮如さんにお見せ出来る姿ではありませんが、そのどうにもならない私を抱いて離さないでいてくれる仏様がいらっしゃいます。私が喜べる時も、頭に来て忘れてしまっている時にも、阿弥陀さまはずっと温かく私を抱いて下さっています。私がどれだけ分かったような顔をしてありがたそうにお念仏申していたところで阿弥陀さまはすっかりお見通しです。お見通しなのですから私はすべてをさらけ出していきたいと思っています。それがどれほど醜い姿であったとしても、温かく抱いて下さる阿弥陀さまのこと。その温かさはずっと感じていたいと思っています。
どうぞ皆様お一人お一人がそれぞれの思いをお持ちになりお力添えいただきますよう、心よりお願い申し上げます。この尊いご縁に出遇わせていただきましたこと、本当に嬉しく思います。ありがとうございます。
出合いを求めて ご影道中
供奉人・宮地幹夫さん（福井県南越前町）
今年も、蓮如上人御影道中のお供が出来る機会を頂き、喜びと不安が交錯する日が続いています。
歳を考えず承諾し、ご参加の皆さんにご迷惑をかけるのではと案じています。
道中の各、お立ち寄り所の皆さんにお逢い出来、新しい出合いを楽しみにしています。
また、各会所での心温まるご接待に力を頂き感謝の心、念仏を通してお礼申し上げます。
道中の1週間は教導さんを初め、参加者が心を一つにして、京都から吉崎への道程を歩む仏事であります。
この仏事を肝に命じ、この頂いたチャンスを教導さんの法話と各会所の皆さんとの出会いを人生の心の糧として生かしていきたい。
与えられた役務を全うするための心構えで体力づくりに専念し、精進して道中に参加したいと思っています。
参加者の皆さん、道中の会所の皆さん、大変お世話になります。
御影道中供奉人として
供奉人・北村政義さん（福井県福井市）
今年の御影道中御下向は、供奉人として蓮如さんのお供をさせて頂く事になり、身の引き締まる思いです。と同時に私で務まるのか？、という思いもあります。
過去2回歩かせていただきましたが、何と言っても沿道で手を合わせておられる人々、浄財を差し出される人々、草花を飾って下さる人々の姿に強い感動を覚えます。
1月24日、25日の供奉人集会では、皆、1度はお目にかかった方々ばかりで、とても嬉しかったです。随行教導様、宰領様、各供奉人様、そして自主参加の皆様、協力会の皆様、お立ち寄り所、各寺院、宿泊寺院の皆様いろんな人たちにお世話になります。
当日までには日にちがありますが、健康管理には充分留意して、供奉人として微力ながら役立てる様、願っております。合掌
御影道中 ルートマップ【2017年御下向】
真宗本廟－吉崎御坊の間には、たくさんの会所があり、御影道中の一行は蓮如上人の御影と共に1つ1つ立ち寄ります。それぞれの会所に寄るごとに、出会いと歴史を感じることができます。
『蓮響十方』（蓮如上人御影道中協力会）より
