現在の、鹿児島教区北薩組の元気の源は、組内の若手住職、教師を中心として立ち上げられた学習会「七人講」と、組の女性の聞法のあつまりの「おご女子会」にあるといえます。まず、「七人講」は、推進員養成講座を行っていくうえで僧侶の学習がどうしても必要だと感じた7人が声を掛けあってつながったため、この名前がつけられたそうです。
特徴としては、「寺院の同朋の会の結成、推進」という最終的な目標をもって様々な活動に取り組んでいることにあります。そのうえで自分たちは何をすればよいのか?ということを話し合って、まずは正信偈の学習会を始められたそうです。現在は太田浩史さん(真宗大谷派大福寺住職)を招いて、『相伝義書』の学習を重ねながら、情報交換をおこない互いに意識を高めあっています。同朋の会の結成率は教区全体でも上がり、全国一の伸び率になりました。
一方、2012年に組の若婦人研修会として始められた「おご女子会」。薩摩の女性を意味する「おごじょ」と女子会を掛けたネーミングで、「私が私でよかったと思える生き方」を探して、仏さまの教えを聞きながら、ときには賑やかに、ときには生活の中での悩みを語りながら交流を深めてきました。講師は、『心の荷物をおろす108の智慧』などたくさんの著作をもつ川村妙慶さん(真宗大谷派正念寺)。スタッフも合わせると50人以上が参加する女子会でした。参加費は1000円です。
特徴は、20代から50代までを世代別にグループ分けして「おしゃべりタイム」を持つことです。世代ごとの悩みはあるもので、参加者同士がお話ししやすい環境を丁寧に準備することの大切さを感じました。教区婦人会連盟主催で、年間2ヵ組ずつ3年で6ヵ組(全組)をまわる仕組みが整えられています。
この若婦人研修会が終了して、まだまだ聞法したい、これで終わっちゃもったいないということで「おご女子会」参加者を中心とする推進員養成講座が始められました。