現代のすがたをみつめる「生老病死」をテーマとした講演会。
3月は、復元納棺師 笹原留似子さんをお迎えします。 講題「死から生を知るとき~復元納棺の現場から~」
笹原さんは、病院勤務を経て遺族の希望を多き取く取り入れる形の「参加型納棺」を立ち上げ、同時に独学で復元納棺師となります。
【復元納棺師とは?】
残された方が死を受け容れるため、故人がどんな状態にあったとしても、生前と同じ表情、できるだけ微笑みをたたえたお顔にする。生前と異なるところにはあらゆる技術を駆使してお戻しする。(例;硬直を解き、顔色や顔つやを変え、においが出ないようにする。交通事故などで身体に損傷を受けた場合にも、あらゆる技術を駆使してお戻しする。)
こうしてからご家族に対面していただくと、ようやく事実と向き合い、死を受け容れられることが多いそうです。
2011年3月11日に発生した東日本大震災。笹原さんは被災地に入られます。生後10日の赤ちゃんから90歳を越える高齢者まで約300人を5ヵ月以上かけて見送るとともに、主に安置所おいて遺族へのグリーフケアを行われました。
現場では自然死、突然死など「死」の迎え方と背景はさまざまです。その現場でご遺族と向き合ってこられたお話をお聞きします。
復元納棺 株式会社 桜
http://www.sakura-noukan.com/index.html
おもかげ復元師
http://www.poplarbeech.com/sp_pickup/fukugen/
「おもかげ復元師」 笹原留似子インタビュー
同朋新聞2016年3月
●人間といういのちの相(すがた)(2・3面)
「後悔と共に生きる」 笹原留似子さん
亡き人を安らかな表情に戻し、棺にお納めする復元納棺師・笹原留似子さん。東日本大震災直後に「復元ボランティア」として被災地に入り、多くのご遺体を復元されました。被災地で出遇った3歳の女の子のご遺体。そこで感じた後悔の念。それらの出来事を経た笹原さんは、「生きている人が、亡くなった人から教えられることがある」と話されます。
亡き人から生きている私たちが教えられることとは…。笹原さんの言葉に尋ねていきます。
https://higashihonganji-ebooks.jp/book-search/view/bookNum/115/