ほとけの子 花まつり

今からおよそ2500年前、北インド・カピラ城のスッドーダナ王を父とし、マーヤ夫人を母として、おしゃかさまはお生まれになられた。

ある夜、マーヤ夫人は、右の脇から、体の中に白い象が入る夢を見て、懐妊された。出産のために実家のある隣国に帰る途中に立ち寄られたルンビニー園という花園で休憩をされ、美しいアショーカの木の花を折られようとして右手を伸ばされたとき、右脇からおしゃかさまはお生まれになられた。この時、天人がおりてきて、太子の頭の上から、甘露の雨を降らせ、花びらをまき、あたりに香気が漂った。その中を太子は、七歩あゆまれ、右手は天を指し、左手は地を指して「天上天下唯我独尊」と言われた。

この日は、4月8日であったといわれる。

「ほとけの子」 春のしおり 花まつり