現代のすがたをみつめる「生老病死」をテーマとした講演会。
7月は、看護師であり、臨床哲学を社会に展開するために活動中の西川勝(にしかわ・まさる)さんをお迎えして行います。
講題は「とつとつと生きる-老い人がほほえむとき-」
≪とつとつとは?≫ 口ごもりながら話すさま。
≪臨床哲学とは?≫
現実社会の具体的場面で生じているさまざまな問題を「治療」という観点から考え、「医者」ではなく、むしろ「患者」の立場に立って考えていこうとする哲学的活動です。これまでの哲学が抽象的な「一般的原理」の探究を目指してきたのに対し、臨床哲学はあくまでも具体的な「個別事例」から出発することによって既成の原理を揺さぶり、新たな観念や思考のスタイルを紡ぎ出すことを試みます。
〈とつとつな音〉
作:伊達伸明(美術家)
それが発展途上に見えるから。
仕切るのが好きな人は、とつとつが許せない。
それが牛歩戦術に見えるから。
オチがないと気がすまない人は、とつとつが許せない。
それが阿吽の呼吸に依らぬから。
若さの秘訣は?などという人は、とつとつが許せない。
それが身体の限界に見えるから。
未整理の過去と手さぐりの未来との間に
点描でしか描けない現在がある。
それを描く音、とつとつ。
(以上、「とつとつダンス」発表会 当日パンフレットより)
≪西川勝さんの主な著書】
『ためらいの看護』(岩波書店)、『となりの認知症』(ぷねうま舎)、『「一人」のうらに —尾崎放哉の島へ—』、『ケアって何だろう』(医学書院)、『認知症ケアの創造』(雲母書房)など。
≪京都府舞鶴市 特別養護老人ホーム「グレイスヴィルまいづる」≫
【申込不要/聴講料500円(しんらん交流館1階オリゾンテソフトドリンク1杯無料】
是非、ご来場ください!