祐善寺納涼祭

7月24日(日)に福井市から越前海岸へ向かう山間にあります福井教区第4組祐善寺にて、「祐善寺納涼祭」が開催されました。

祐善寺納涼祭を開催するようになった経緯は、寺の行事への参詣者が減少傾向にあった時に、役員さん(70歳代)から、「自分が子どもの頃、お寺の報恩講とかに、おじちゃんにお寺へ連れて行ってもらった。お寺の参道に露店が出ていて、おもちゃとかを買ってもらった思い出が忘れられない。」とおっしゃられていました。そのようなことを受けて、お寺にみんなが気軽に集えるようにするにはどうしたらよいか?ということを役員会で数度にわたって検討し、梅雨明けの時期に開催する運びとなったそうです。

祐善寺納涼祭は、役員と門徒有志からなる実行委員会を開いて準備が進められ、特に子どもたちが楽しめるものを意識してプログラムが考えられました。また、寺で開催する納涼祭なので、本堂でのおつとめ、子ども向けの易しいほとけ様のお話し等は、必ず、プログラムに入れるなどの工夫をされました。そして2010年7月に初の開催に至りました。また、2011年7月に開催した祐善寺納涼祭では、東日本大震災被災地支援バザーを行い、売上金、カンパ金は、大谷派の災害救援本部を通じて、被災地へ届けるなどの活動も行っています。

今年で6回目となるこの催しですが、近隣の住民のみならず口コミでいらっしゃり、毎年100名前後の方々に参加していただいています。

午前11時から午後2時頃まで行われましたが、正信偈のお勤めから始まり、ご住職によるご法話がありました。その後境内に移り流しそうめんやフライドポテト、サザエのつぼ焼きなどいろとりどりの食材を囲んで、参加者みんなで楽しく食事をとります。食事の合間に餅つき大会やスイカ割りが開催され、子どもたちが一生懸命ついたお餅や、楽しく遊んだスイカはその場でおいしくいただきました。

子どもたちと一緒にお勤め
子どもたちと一緒にお勤め
流しそうめん
流しそうめん
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団らんのひと時
餅つき大会 大きな杵で力いっぱいつきました
餅つき大会 大きな杵で力いっぱいつきました
スイカ割り うまく割れるかな?
スイカ割り うまく割れるかな?

13時からは、住職の息子さんの所属している「織田ウクレレクラスタ」によるウクレレ演奏がなされ、最後には参加者全員でのビンゴ大会によりフィナーレとなりました。最初から最後まで盛りだくさんの内容で、終始子どもやその親御さんの笑顔や笑い声に包まれていました。

ウクレレ演奏 美しい音が奏でられていました
ウクレレ演奏 美しい音が奏でられていました
みんなワクワク大ビンゴ大会
みんなワクワク大ビンゴ大会

実行委員長の上野氏は、「日頃、お寺へはなかなか、足の向かない方は多いと思われますが、このような納涼祭をきっかけに、気軽にお寺へ足を運んでいただけるようになれば嬉しいと思っています。」とおっしゃられていました。

祐善寺住職の岡﨑賢氏は、「子どもたちの屈託のない歓声が、普段は静かな谷あいにこだまし、お年寄りの人たちの童心に還ったかのような楽しそうな会話が、安らぎを感じさせて下さいます。また、スタッフの方たちの汗水流しておもてなしをして頂いている姿に頭が下がり、何とも言えない感謝の気持ちが充満します。祐善寺納涼祭は、もしかすると、参加する者、関わる者、全てにとっての癒しの場になっているのかも知れません。

本来、寺は、どうあらねばならないのか?

これからの寺は、どう、歩んでいかねばならないのか?

私は、この厳しい問いを発せずにはいられません。皆様のご理解、ご協力、ご支援によって成り立っているこの祐善寺納涼祭を、大事に育てていく中で、その一つの答えを見出そうと思っております。」と語られておられました。

最後に様々な感想をいただいておりますのでご紹介いたします。

参加者からの感想等
  • お寺で、子どもと一緒にこのような楽しい思い出が残せて、夏休みの良い思い出になった。
  • 係りの人が、気を利かせて何でも(食べ物や飲み物等)運んでもらって、良くおもてなしをしていただいて、有り難かった。
  • お寺の納涼祭に、初めて参加させてもらったけれど、とても賑やかで良かった。来年もあるなら、また、参加させてもらいたい。
  • 娘が、友達の子と一緒に参加させてもらったが、面白かったと言って、喜んで帰ってきた。ありがとうございました。
  • 正信偈を上げるとき、前でごえんさんと並んであげたので、緊張した。(子ども)
  • 正信偈は難しかったけど、スイカ割りやビンゴゲームは楽しかったし、バーベキューも流しそうめんも美味しかった。ジュースもいっぱい飲んだ。(子ども)
  • お寺でも、このような楽しい企画があると、楽に足を運べるので良い。
  • 子どもが、みんな、安心して楽しんでいた。
  • 仏様の前で、美味しいものをいただき、楽しい時間を過ごせて、良い思い出ができた。
  • 係りの人(実行委員)が、みんな、一所懸命やっていて本当にすごい。参加して良かった。
実行委員・ボランティアからの感想等
  • これまでは、お寺の事は両親に任せてきたけれど、今回、納涼祭のスタッフ(実行委員)で手伝って有意義だった。これからも機会があれば、参加したい。
  • 毎年実施するとマンネリ化するという意見もあるが、盛況だった納涼祭を毎年実施するようにしよう。
  • お寺の興隆のために、みんな(住職・寺族・門徒等)が知恵を出していけば、何かができる。沢山の参加者があって、大成功だ。
  • 若い人たちが、力を合わせて取り組んでいるのが、とても素晴らしかった。
  • 合奏を、どきどきしながら担当させていただいたが、助けてもらって何とかできた。
  • 初めてお寺の役(実行委員)に加わったけれど、楽しかった。これからも、何かあったら、協力したい。
  • 子どもたちが、お寺で、活き活きと、思いっ切り楽しんでいるのが、とっても嬉しかった。
  • 80歳を超えているおばあちゃんが、餅つきで、杵(きね)をもって搗いたのには驚いた。
  • 参加者もスタッフも、お寺で、みんな楽しんでやっているのが良い。