仏教のはじまりをひらいた「生・老・病・死」の問いを現代のさまざまな現場で考え、表現しておられる方々をお招きし、現代のすがたをみつめる講演会。
11月は批評家 若松英輔さんをお迎えします。講題は「悲しみの彼方、彼方の愛(かな)しみ」
●開催日時 2016年11月23日(水)18:30~20:00
●場 所 しんらん交流館2階大谷ホール
●聴 講 料 500円 ※1階レストラン ホテルオークラオリゾンテ ソフトドリンク1杯無料付
●そ の 他 事前申込不要/11月20日~28日まで真宗本廟両堂等御修復完了布告法要/御正忌報恩講が行われます。
当日は、大変混雑が予想されますので、公共交通機関をご利用ください。
若松英輔さんは1968年生まれ。慶應義塾大学文学部仏文学科卒業。
2013年10月から2015年2月まで「三田文学」編集長と読売新聞読書委員を務められ、最近ではNHK「100分de名著」において、1969年に水俣病の患者や家族の苦しみについて著された石牟礼道子さん著『苦海浄土』について語られています。
若松さんの著書は多数ありますが、その中では、死者を語らなくなった現代に警鐘を鳴らし、人間の精神史を掘り下げていく作業の大切さを訴えており、、一人ひとりが亡き人(死者)とともに生きるということをどう回復していくのかについて考えていらっしゃいます。
【メッセージ】
昔、「かなし」は「悲し」とだけでなく「哀し」、「愛し」そして「美し」と書いても「かなし」と読みました。悲しみには、単に悲嘆や悲痛の意味が潜んでいるというのです。皆さんと悲しみの意味をもう一度考えてみたいと思います。
【主な著書】
『井筒俊彦の叡智の哲学』(慶應義塾大学出版)『神秘の夜の旅』、『魂にふれる』『死者との対話』『池田晶子 不滅の哲学』(共にトランスビュー)『悲しみの秘義 若松英輔エッセイ集』(ナナロク社)『涙のしずくに洗われて咲きいづるもの』、『君の悲しみが美しいから僕は手紙を書いた』(河出書房新社)『吉満義彦 詩と天使の形而上学』、『内村鑑三をよむ』(共に岩波書店)他多数
若松英輔公式ホームページ http://yomutokaku.jp/
若松英輔さんtwitter https://twitter.com/yomutokaku
別離の悲しみと本願/東本願寺ホームページ