「非戦・平和 平井真人 YUGAFU・世果報-蔓草の杜- 沖縄から~世果報を祈る現代型染の世界」
●会 場 しんらん交流館1階交流ギャラリー
●時 間 【平日】午前9時~午後7時、【土日祝】午前9時~午後5時
「布は人の誕生から亡くなるまで暮らしに密着し、その身体を守る穏やかな存在であるとともに、色を染めることによって、場の雰囲気を作り出す便利なものです。しかし、布があるところには、支配者と被支配者の階級制度がつくられ、中世では過酷な貢納布として、近代では、染を施し征するための国旗や軍服として為政者に変貌させられ人々を苦しめた代物である。」
その一方で、
「京都で学んだ染色は、技術を中心に発展し、明治以降は西洋に傾倒した富国強兵によるアジアへの侵略、第1次世界大戦の化学産業の興隆を背景に染料開発と繊維産業が躍進し、現代日本の美意識や制度の素地を作ったものである。」
とも語る平井さん。
このたびの展示では、日常にとけこんでなかなか意識されていない『布』の持っている歴史的背景に焦点を当て、布に染められた蔓草(つるくさ)の絡み合う模様から非戦・平和を考えたいと思います。
あわせて、平井さんの手仕事による暮らしを考える活動に賛同し、その場である茅葺き「ゆがふ舎」に集う学生・会社員・主婦・芸術家など、多様な人びとの作品
「ゆがふ舎」展-茅葺き「ゆがふ舎」復元に集う人びとの作品-
を展示します。