~自然をつむぎ伝統をつなぐ~

LRG_DSC090127世紀初頭に中国から伝わった和紙は、仏教の広まりとともに全国各地に製法が伝えられました。今日でも経典をはじめ、寺院になくてはならない存在です。

古くは情報伝達の手段として手紙や公文書に使用され、また、家具や身の回りの生活用品にも普及した和紙ですが、大量生産の波に押され今日では身近にふれることが少なくなっています。

今回の展示では、日本最大の産地である福井県越前市の越前和紙青年部会の若手職人たちが、1400年もの長きにわたり脈々と受け継がれてきた技術と現代アートとの融合を表現します。

LRG_DSC09021●会場 しんらん交流館1階交流ギャラリー●

●時間 【平日】午前9時~午後7時、【土日祝】午前9時~午後5時●

●期間2017年10月9日(金)~11月17日(金) 【休館日】毎週火曜日●

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かつては御経・和讃など印刷に欠かせなかった版木(実物)もあります。
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恐竜化石出土率日本一の福井県! 恐竜のペーパークラフトもあるよ

 

越前和紙の装い

 

チラシ裏面【イベント】 「和紙でフォトタペストリーを作ってみませんか?」

●日 時 2017年10月28日(土)13時~16時

      ※制作時間は約40分

●材料費 1,000円

●講  師 宇佐美松鶴堂(保信会)

●持ち物 好きな写真や絵ハガキを持ってきてください。

ワークショップ写真
この写真はタペストリーのイメージです。

【杉原商店コメント】

越前和紙は数ある和紙の産地の中でも最も古い産地であり、またその産する和紙の種類、紙づくりに携わる職人の数、生産量も日本最大の和紙の産地です。紙漉き職人のなかで、特に高度の技術・技法を保持する伝統工芸士の約半数近くの33人が現在も福井県越前市で紙漉きを続けております。

古くは書写用として発展し、武家社会では公文書用紙として天下一と呼ばれた越前和紙は、情報の伝達のための印刷のメディアとしての側面を持ちながら、今日アートの表現手段としての新たな可能性を広げています。越前和紙の世界をご覧に入れたいと思います。

越前和紙青年部会(ふくい若者ポータルサイト ふくいの)

越前和紙青年部会は昭和43年に「越前和紙の次代を担う後継者」で組織する青年団体として創立されました。創立50周年を迎え、現会員数は7名。手漉き、機械抄き、紙加工に木製紙漉き道具職人と多彩な業種のメンバーで活動しています。技術の継承、後継者育成、研究開発、点字や実演などの、さまざまな活動を通じ、伝統を受け継ぐものとして「越前和紙」が後世まで引き継がれていけるように日々精進しています。

杉原商店 (保信会)住職の任命辞令得度式を受け僧侶になった者に授けられる度牒など納品いただいており、今回の展示にあたって協力いただいています。】

保信会とは・・・東本願寺の物品関係の業者で、約60社が加盟しています。(和紙・仏具・法衣・念珠・お香・仏花・ローソク・お菓子・印刷etc…

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「越前和紙の里」にある千羽鶴。一枚の紙からできているそうです。すごい技術と紙の強度ですね!!