2018年6月20日、久留米教区での第5回「元気なお寺づくり講座」を開催しました。
講師は寺院活性化支援員で日豊教区駐在教導の中西無量氏が担当しています。
第5回はこの講座の最終回にあたり、テーマは「寺業計画書®発表」です。
講師からのコーチングシートを参考に見直された寺業計画書を持参し、全体で発表いただきます。
参加寺院は久留米教区内の12ヵ寺で、発表8分・質疑10分を12回転行うことになります。
発表と質疑だけでも、3時間半以上かかりますが、はじめと終わりにガイダンスやチェックイン・チェックアウト、休憩なども入れて進めますと、最終的には6時間という長丁場となりました。
質疑も積極的に行われ、計画書だけでは表現しきれなかった背景などが浮き彫りになってまいります。お互いの状況の違いに新しい発見があり、着眼点が近い計画は参考にしあうような場になりました。発表されるすがたから、ここに至るまでに思いを深め、試行錯誤を重ねてこられたことが伝わってきます。
門徒さんからは、
「お寺の可能性があると思った。実行するときに誘ってもらうようお願いした。」
「地域の中でいろんなことに目を見開くようになった。」
との声が聞けました。
また、寺族の方からは
「自分のお寺の中で足りないところ、もっと伸ばさないといけないところにフタをしていたことに気がついた。これからも話し合いたい。」
「門徒さんと思っていることと、僕の思うことは違うのだとわかった。話していけることがはじまりだなと思っている。」
との声が聞けました。
寺族と門徒のそれぞれの視点をもちつつ、共に同じ方向を向いて歩み出そうとされるすがたが心強く見えました。
また、一ヵ寺を越えて、活性化するお寺とお寺がつながり、お互いのお寺を支え合うような関係が生まれるところに、その後の歩みが確かなものへと繋がることが感じられました。
2017年度の「元気なお寺づくり講座」は、3会場での開催を終えました。
課題を整理しつつ、2018年度は7会場で開催できるよう進めてまいります。