白い紙と向かいあい、大きい筆を握って一心に字の「こころ」を掴んで筆を運ぶ。墨と筆と白い紙と、そして乾千恵さん。
すべてが一体となって、字の奥にあるその存在そのものが生き生きと動き出す。
「月 人 石」展-書とことばの世界-
●会 場 しんらん交流館1階交流ギャラリー
●時 間 【平日】午後9時~午後6時、【土日祝】午後9時~午後5時
●期 間 2018年12月12日(水)~2019年1月28日(月)
●休館日 毎週火曜日、12/28~1/6
漢字をまだ知らない幼年の子どもたちが、みた瞬間に感じ取れるいのちのうごめき。谷川俊太郎さんと川島敏生さんの言葉と写真が、乾さんの書を引き立たせてくれている。
存在するすべてのものの息遣いを絵本にしてくださった乾さんの「こころ」、そして、ご自身の言葉とイラスト(乾直也さん)によって開かれるもう一つの書の世界を、皆さんと共に感じてみたいと思い、この展示を企画しました。どうぞ子どもたちや有縁の方をお誘いの上、ご来館ください。
【乾千恵さんプロフィール】
大阪に生まれる。
小学生の時、書に出会う。
1990年銀座で初の書展。童話、民話、詩などの語りを始める。
以来各地で、図書館、お寺、学校、美術館、野外(森や畑)などを会場に書展と語りの会が開かれてきた。
1998年パリで書展。音楽を元にした絵も描き続けている。その他エッセイや国内外の旅行記、絵本のためのお話、詩や小オペラのための物語と歌詞などを執筆。
【著 書】
『雲きれて陽のひかり』 (雄飛企画)、 『 「風」といるひと「樹」のそばのひと』(野草社)、『月人石』(写真:川島敏生、文:谷川俊太郎/福音館書店)、『もじと絵』 (絵:黒田征太郎/アートン)、 『乾千恵の画文集・7つのピアソラ』(岩波書店)、 『さかなまちいきでんしゃ』 (絵:西村繁男/福音館書店)、インドネシアの影絵芝居を題材にした『山からきたふたご スマントリとスコスロノ』(絵:早川純子/福音館書店)、『たいようまでのぼったコンドル』(絵:秋野亥左牟/福音館書店)、『おじいちゃんのトラのいるもりへ』(絵:あべ弘士/福音館書店)、『ムーミン童話の百科事典』(ムーミンゼミの仲間と/講談社)など。
【チラシ表面】
【チラシ裏面】