真宗大谷派(東本願寺)では、宗祖親鸞聖人御誕生八百五十年・立教開宗八百年慶讃事業の5つの重点教化施策の一つとして、「真宗の仏事の回復」を進めています。これは朝夕のお勤めや報恩講をはじめ、通夜・葬儀・法事などのあらゆる仏事が、御本尊を中心とした仏法聴聞の場として回復していくための取り組みです。ここでは各教区の動きを紹介します。

 


多くの御門徒に参拝いただきました

2019年11月16日(土)山陽教区船場別院本徳寺を会場に、真宗仏事の回復に関する事業として『教区全門徒大会』を開催しました。今大会は2019年度に山陽教区にて策定した、教区帰敬式実践運動推進計画における帰敬式受式者のアフター施策と共に計画・実施したものです。帰敬式受式者が、改めて御本尊の前において帰依三宝の意義を確かめるとともに、同日午後より勤められる同別院の報恩講に参拝することを通し、宗祖の遺徳を偲び、参拝ののち、それぞれのお内仏での報恩講に繋げられるよう、宗風の回復を願い実施致しました。

 

 

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藤井晃氏による講話

 

 

 参加対象は教区内における2017年度~2018年度帰敬式受式者と、推進員、門徒会員等。今回、初の試みでもあり不安要素は様々ありましたが、162名の多くの方の参加をいただきました。勤行(正信偈同朋奉讃)の後、教区教化委員会教化推進本部長(当時)藤井晃氏より「帰依三宝」を講題に「自身を含め僧侶・門徒は等しく仏弟子の一人であること」等を丁寧にお話しいただきました。その後、参加者を代表し、推進員お二人より感話を頂戴し、日程を終了しました。

 

 

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事前に下味をつける大根とおあげ

 

当日は、午前に教区全門徒大会、午後に船場別院本徳寺報恩講と一日掛かり。近年はお弁当を用意する寺院が増えてきましたが、宗風の回復の観点からもやはりお斎は用意すべきとの声から、教区坊守会、教区教化委員会、同朋の会推進部門の委員が中心となり、小豆粥と煮込み大根を数日掛かりで仕込み、参拝された方々に賞味いただきました。11月の寒い最中に温かい御粥と大根は味も大変良いと非常に好評でした。

 

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好評だったあたたかいお斎

 

その後、別院報恩講に参拝いただき、無事に全日程を終えることができました。ある参加者からは、「生きていくうえでの様々な問題を自分の課題として自分自身に問いかけることではないかと今回考えさせられた」「お斎が美味しかった」等の声を頂戴しました。改めて、本大会の意義を参加された皆様から教えられた次第です。

 

 

 

山陽教区には姫路・赤穂・広島の三別院があります。今後は、それぞれの報恩講に合わせて全門徒大会が行える事、帰依三宝の願いが教区全体に届く事を目標に取組みを進めて参ります。

 

(山陽教務所)