真宗大谷派の「近代教学」が、浄土の観念や念仏の信の近代的再構築を模索したように、私たちは太子信仰もまた再構築していく必要があるのではないだろうか。
(『教化研究』166号「特集にあたって」10頁)
(『教化研究』166号「特集にあたって」10頁)
『教化研究』166号が8月25日に発売されました。今号の特集は「聖徳太子」です。
2021年に聖徳太子の千四百回忌を迎えます。親鸞聖人も深く讃仰していた聖徳太子ですが、われわれの中での聖徳太子像はどこか漠然としたものではないでしょうか。
そのような中で今号の『教化研究』では、「リアリティを喪失した聖徳太子」を現代においていかに捉えなおしていくか、ということに眼目を置きました。
聖徳太子に関する所内研究会の講義録や、民俗学・古代史研究のそれぞれの立場からの研究論文等を収載しています。
ぜひ、お買い求めいただきご一読ください。