書写予定表 10月1日(木)から11月18日(水)まで週2回程度、しんらん交流館(すみれの間)で行われている定例法話の時間を一部変更し、普段から聴聞にお越しくださっている方々を対象に、「正信偈書写の会」を開催しました。今回は、どのような工夫で開催してきたかご紹介します。

予定表

「正信偈書写の会」がある日は、「正信偈」のお勤めのあと、書写する箇所に基づいた法話を聞き、その後『正信偈書写本』を用いて書写を行います。『正信偈書写本』は1973年に勤められた前回の慶讃法要に向けて発行され、この度の慶讃法要を機縁に改訂されたものを使用しました。

DSC08993

書写する箇所は「正信偈」全体をストーリーとして学べるよう、科文番号を参考に全16回に分け、当日の法話を担当いただく真宗本廟教化教導の先生には、振り分けられた箇所に因んだお話をしていただくようご協力をお願いしました。(割り当て表PDFはコチラ

 

新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、多くの法座が中止・延期を余儀なくされている中でも、書写であれば対面して声を出すこともないため、飛沫感染を極力避けることができます。

 

参加者からは、「「正信偈」を書いてあじわうことができる体験型の場が、全国のお寺など、多くの場所で開かれていくことを期待しています。」との声もあり、講師としてお話してくださった真宗本廟教化教導の先生からは、「このたびのご縁をいただき、自分自身が改めて「正信偈」に学び直すきっかけとなり、ありがたかった。実際の書写の現場はとても静かな雰囲気で、皆さんが真剣に一字一字に向き合っているお姿を見て、思わず私もその場にご一緒させていただきました。」との声もありました。

 

DSC09114

DSC09112

 

昨今では、インターネット環境を活用した多くの取り組みが全国各地で実施されるようになりました。それらの事例は、対面を避けなければならない中でも仏法に触れる場を弛みなく続けていきたいという願いが起こした足掻きに他なりません。同時に、これまで全国各地の寺院で行われてきた、先達が示してくれていた書写などのアナログな取り組みを見直し、改めて光を当ててみると、思いもよらない出遇いと発見が広がっていく可能性を感じました。

 

・準備品

➀筆ペン 細字

➁ふりかえり資料(東本願寺公式HP 正信偈の教え 古田和弘先生の文章を活用)

③和綴じ用紐

④針

最終回に押印して、和綴じして完成