人権週間ギャラリー展「百年の問い―全国水平社と真宗大谷派―」
2020年12月4日(金)~27日(日) 9時~16時
真宗本廟(東本願寺)参拝接待所1階ギャラリー
12月10日は世界人権宣言が採択された日です。その日を最終日とした1週間(12月4日~10日)が人権週間となります。これにちなんで、真宗大谷派では毎年、人権週間ギャラリー展を開催しています。
2022年3月3日には、全国水平社創立100周年を迎えます。私たち教団にとって全国水平社創立とは、同じ教えを聞く門徒衆からの初めての「糾弾」といえます。しかし、この声を教団ではどれだけ理解してきたのでしょうか。
真宗大谷派の解放運動の歩みは、全国水平社創立への動きと時を同じくして始まりました。2020年は、武内了温師が阿部惠水寺務総長に招聘され、大谷派教学部出仕となって100年。また2021年は、真宗大谷派解放運動推進本部の前身といえる「社会課」が設置されて100年となります。この100年の歩みの中で、何を成し遂げ、何が課題として残されているのかを確かめていきたいと思います。当然、今、大きく問われている「是栴陀羅」問題も同じ歴史を有していることを忘れてはなりません。
今年はシリーズの初年度にあたり、全国水平社創立の意義やその歩みを振り返ります。この度のギャラリー展においては、昨年惜しまれながら閉館となり、2022年の全国水平社創立100周年に合わせて場所を新しくして再館を模索している「リバティおおさか」からパネルをお借りしました。
今回の展示を通して、全国水平社創立という被差別者から問われていることに向き合い、対話を重ね、多様な社会の実現を願う念仏者の歩みを確認してまいりたいと思います。