生老病死をテーマに、仏教、浄土真宗、社会問題、平和、戦争、貧困、文化など企画展示を行っている〝しんらん交流館交流ギャラリー“
開催にあたって
お寺の法要や法事、毎月のお参り、そして、街中でさまざまな法衣を着たお坊さんを見かけると思います。法衣は僧侶になった者が着ることができる衣で、宗派ごとに特徴があります。
法衣の歴史は古く、インドでお釈迦さまが僧侶の衣を制定され、お釈迦さまの教えとともにシルクロードを通って中国に伝わり、仏教伝来とともに日本にもたらされました。現在も最も重要な儀式で使用する「袍衣」は、奈良時代からその形状が変わっていないと言われています。
長い時間を通して今にまで伝わる法衣は、職人たちが師から弟子へ、新たな技を取り入れながら脈々と現在まで受け継いできました。
このたびの展示では、法衣の歴史とそれを受け継いできた職人の技を御覧いただければと存じます。職人たちの受け継いできた繊細な匠の技を感じていただくとともに、今後もこの伝統が継承されていくことをしんらん交流館では願っております。
最後に、このたびの展示は、柴田法衣店社長 柴田正次郎氏の全面的な監修と協力のもと開催しておりますことを申し添えます。
以 上
【会場の様子】
【七条袈裟の下絵です。絵そのものが芸術作品です。】
【東本願寺で御遠忌法要や御法事などで御堂に掛けられる幔幕と同じ色です】
【七条袈裟と修多羅】
【織物に使う絹糸です。さわってみてください。】
【職人さんの工房にもおじゃましました。】
【色とりどりの絹糸。これが一体となる「糸を紡ぎ 糸を織りなす」】