生老病死をテーマに、仏教、浄土真宗、社会問題、平和、戦争、貧困、文化など企画展示を行っている〝しんらん交流館交流ギャラリー

 

「糸 す」
 
 ●期 間:2021年 1月10日(日)~2月15日(月)
 
●会 場:しんらん交流館一階ギャラリー
 
●協 力・監 修:株式会社 柴田法衣店
 
このたびの展示にあたっては、真宗大谷派大谷婦人会の聞法誌『花すみれ』(2015年5月~2016年3月号)に連載された「のりのころも」をもとに作成し、執筆者の柴田法衣店社長:柴田正次郎氏に協力・監修いただいております。
寺院・僧侶にとって、法衣や織物は儀式を行う上で欠かせないものです。
今回の展示では法衣の歴史をたどるとともに、糸や織の技術を今日まで受け継いでくださった職人の匠の技を感じていただき、ともに学びたいと考えております。
会場では、解説パネルとともに、実際に使用している糸や織物、法衣、打敷(荘厳に使用する織物)、打敷の下絵(墨、カラー)なども展示しています。
是非、ご来館ください。
 
無題
 
 
 

開催にあたって

 

 お寺の法要や法事、毎月のお参り、そして、街中でさまざまな法衣を着たお坊さんを見かけると思います。法衣は僧侶になった者が着ることができる衣で、宗派ごとに特徴があります。

 法衣の歴史は古く、インドでお釈迦さまが僧侶の衣を制定され、お釈迦さまの教えとともにシルクロードを通って中国に伝わり、仏教伝来とともに日本にもたらされました。現在も最も重要な儀式で使用する「袍衣」は、奈良時代からその形状が変わっていないと言われています。

 長い時間を通して今にまで伝わる法衣は、職人たちが師から弟子へ、新たな技を取り入れながら脈々と現在まで受け継いできました。

 このたびの展示では、法衣の歴史とそれを受け継いできた職人の技を御覧いただければと存じます。職人たちの受け継いできた繊細な匠の技を感じていただくとともに、今後もこの伝統が継承されていくことをしんらん交流館では願っております。

 最後に、このたびの展示は、柴田法衣店社長 柴田正次郎氏の全面的な監修と協力のもと開催しておりますことを申し添えます。

以 上

 【会場の様子】

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 【七条袈裟の下絵です。絵そのものが芸術作品です。】

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 【東本願寺で御遠忌法要や御法事などで御堂に掛けられる幔幕と同じ色です】

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 【七条袈裟と修多羅】

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 【織物を展示しています】DSC09520

 【門徒宅で使用する打敷の図案】
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 【真正面からの龍は珍しいです】DSC09528

【織物に使う絹糸です。さわってみてください。】

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【職人さんの工房にもおじゃましました。】

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【色とりどりの絹糸。これが一体となる「糸を紡ぎ 糸を織りなす」】

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