真宗大谷派(東本願寺)では、宗祖親鸞聖人御誕生八百五十年・立教開宗八百年慶讃事業の5つの重点教化施策の一つとして、「真宗の仏事の回復」を進めています。これは朝夕のお勤めや報恩講をはじめ、通夜・葬儀・法事などのあらゆる仏事が、御本尊を中心とした仏法聴聞の場として回復していくための取り組みです。ここでは各教区の動きを紹介します。
・帰敬式推進の願いを確かめる「教区教化委員学習会」
四国教区では、帰敬式推進の更なる推進に向けて、2020年度に議決した「四国教区帰敬式実践運動推進計画」の内容と帰敬式実践運動推進の願いを、先ずは教区教化委員が、確認・共有することを目的に、教区教化委員学習会を開催しました。
本山(研修部)より、「帰敬式の意義」「帰敬式実践運動に至る流れ」「帰敬式法座について」について講義を受け、更に質疑応答を通して、何を大事にし、何を伝えていくのかを確かめました。
2021年度からは、教区教化委員会内で、帰敬式推進に向けた具体的な事業を企画していきます。
・法話のできる僧侶をもとめて〈その2〉「第六期教区研修生公開法話会」
四国教区では、教区・組・自坊における教化活動の中心的な存在になっていただくことを願いとした、研修生制度を展開しています。教区研修生には、3年間、聞法・座談・法話実習を三本柱とした研修を通じ、特に法話における態度や注意点、内容の構成など、法話を行うに際しての基礎を学んでもらいます。
第六期研修生は、2017年度~2019年度の3年間、法話における態度や注意点、内容の構成など、法話を行うに際しての基礎と、法話実習を通した実践を積んできました。そうした学びの成果を発表する場として開催されたのが「公開法話会」です。
2019年度中に開催する予定でしたが、新型コロナウイルス感染症予防の観点から年度内の開催が中止となり、本年度(2020年度)に改めて開催することとなりました。
感染症予防の対策をおこない、第六期教区研修生の4名が30分ずつ法話をおこないました。
聴講者には、研修生一人ひとりの法話をご聴聞されて感じられたこと(心に残った言葉や、アドバイス等)を「感想シート」に自由にお書きいただきました。
法話会後には、スタッフと研修生で反省会。一人ひとりの良かった部分、直したほうがよい部分などを確かめ合いました。今後は、様々な場所で学んだことを生かした法話をしてもらえると期待しています。また、今回の法話会には、新たには始まった第七期研修生も聴聞してもらい、先輩研修生の後姿を学んでいただきました。
現在は、第七期教区研修生がスタートし、「法話の心得」や「座談」についての学習をおこなっています。
(四国教務所)