10月16日、岐阜別院において慶讃法要お待ち受け大会が開催され、教区の課題を確認・共有する場として寺院代表、門徒会等各組織の代表者約270人が参加しました。高山地区には、高山別院にサテライト会場を設置し、岐阜・高山地区がひとつになって大会を迎えました。
岐阜地区教化センター長の近藤龍麿氏が制作した大会テーマソング「南無阿弥陀仏」が会場内のBGMとして流れる和やかな雰囲気の中で参加者をお迎えし、慶讃法要をお迎えする慶びを感じながら大会が開会しました。
同朋唱和による「正信偈」の勤行の後、引き続き大谷裕新門、尾畑英和参務の挨拶がありました。その後、澤邊恵亮氏(飛騨御坊真宗教化センター育成部会副幹事)より、慶讃テーマ「南無阿弥陀仏 人と生まれたことの意味をたずねていこう」のもと、「場の創造」(真宗の宗風・仏事の回復)と「人の誕生」を教区重点課題とし、岐阜地区・高山地区それぞれで創ってきた土徳としての「同朋唱和」を回復し、ひとりでも多くの人が仏弟子としての名告りをあげて歩む人を生み出す「帰敬式」を推進していくことが呼びかけられました。
続いて、「浄土の真宗は証道いま盛りなり」という講題で、梶原敬一氏(姫路医療センター小児科医長・真宗大谷派僧侶)による記念講演が行われました。梶原氏は、「現代を生きる私たちに降りかかる問題は容易に解決できないが、その状況を超える道を親鸞聖人は証道と顕かにされた。その教えを託された私たちにとって、この慶讃法要は聖人の言葉に向き合い、真宗とは何かという原点に立ち返る絶好の機会」と、時に今の私たちの姿に危機感を訴えつつ、親鸞聖人の姿をたずねられました。
教区改編後、コロナ下で諸行事も両地区でひとつに集うことがなかなか難しい状況ではありますが、この大会の円成で一体感を感じ、今後も手と手を取り合って「ともに」歩む教区であり続けることを願います。
(岐阜高山教区通信員 川並秀樹)