全戦没者追弔法会
真宗大谷派では、過去に侵略戦争を聖戦と呼び、親鸞聖人の仰せになきことを仰せとして語った宗門の罪責を表明しました。以降、春の法要期間中に「全戦没者追弔法会」をお勤めしています。戦争でいのちを奪われた方々を憶念し、仏が願われた「兵戈無用」(『仏説無量寿経』)の教えから、私たちの今を問い直す法要です。
戦後50年の節目に、1995年6月、宗参両議会にて可決。不戦と平和を希求する宗門の姿勢を示した。
戦後70年の節目に、2015年6月、宗参両議会にて可決。
ウクライナ情勢を受け、2022年6月、宗参両議会にて可決。
非戦・平和展
全戦没者追弔法会の関連事業として、非戦・平和展を開催しています。
髙木顕明と遠松忌法要
世間が日露開戦に沸き立つ時代、非戦と平等を願い、差別を問うた僧侶がいました。和歌山県新宮市浄泉寺住職の髙木顕明師は、当時の誤れる国家主義を問い、南無阿弥陀仏に生きようとしました。その結果、顕明師は「大逆事件」に連座し、国家に追随した宗派からは「擯斥(追放)」処分されました。私たちは、宗派の過ちと師の事績に学び続けるため、毎年、大阪教区髙木顕明の事績に学ぶ実行委員会と難波別院と共に、遠松忌法要を勤めています。顕明師の非戦と平等の願いを訪ね、志を継ぎ、自らの歩みとなることを願ってやみません。
『高木顕明の事績に学ぶ学習資料集』